過去ログ - 青子「……」有珠「……ひどい」草十郎「……ごめん」
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18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/05(土) 19:15:43.12 ID:PwLoTL370

 そこで草十郎の遊興は、バイトをする傍らたまの間食がマイブームとなっている。
 草十郎には希望もなければ、身を託すべき理想もない。
 無頼の生活を送っていると言えたろう……だが、山奥の独覚として生を享けた草十郎には、他のどんな生を選ぶこともできなかったのだ。
 暗い眼、鋭く削げた頬、一直線に結ばれた生気のない唇――ある意味では、草十郎のいかにも虚無的な風貌は
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/05(土) 19:25:29.25 ID:PwLoTL370

「まっどべあへは、どんなご用で来られたのですか」


 お茶を入れながら、草十郎が訊く。
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/05(土) 19:44:48.37 ID:PwLoTL370

「…………」


 草十郎は沈黙した。
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21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/05(土) 19:47:30.11 ID:PwLoTL370

「死んでいった人間のことを考えています」


 反射的に草十郎はそう答えていた。
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22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/05(土) 19:52:37.68 ID:PwLoTL370


「どうしてですか」


以下略



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/05(土) 19:57:27.20 ID:PwLoTL370

「きみは有珠ちゃんのことをどう想っているのじゃろうかのぅ」


「良い友人です」
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24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/05(土) 20:01:08.63 ID:PwLoTL370

「怖いな。そんな眼で儂を睨まんでくれよ」


 と、いっこうに怖くなさそうな表情で、土桔 由里彦は手を振って、
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25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/05(土) 20:12:56.50 ID:PwLoTL370

「いや、それはまだ話さん方がええじゃろう」


 と、土桔 由里彦は返事を濁して、
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26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/05(土) 20:21:16.99 ID:PwLoTL370

「儂に隠すことはあるまい。なんじゃ? 言ってみなさい」


 土桔 由里彦は執拗だった。
以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/05(土) 20:26:37.59 ID:PwLoTL370

「信じられないかもしれないが、どうして儂が事件に関係していたと考えるようになったかは、
 いずれ説明することもあるじゃろうて……まあ、今となっては、あの事件の真相をつきとめることは誰にもできないし、
 儂にもそんなつもりはない――ただ、これだけは言える。
 このまま悪しき魔女を放っておけば、さらに大きな災厄が君に降りかかることになる、とな……」
以下略



28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/05(土) 20:30:54.15 ID:PwLoTL370
今日はここまでです。
キャッキャッウフフを期待している方、悪いが帰ってくれないか?
なウジウジ話なので合わない方は回れ右お願いします。


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