104:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/02(土) 23:22:42.10 ID:cmlmztc50
  
 その後ろにはざっと見て十人程の侍がいる。 
  
 皆人相が悪い。 
  
105:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/02(土) 23:24:02.09 ID:cmlmztc50
  
 程良く、角の店を曲がって歩いてきたのはあずさだった。 
  
 着物の袖をひしと襷(たすき)であげてある。 
  
106:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/02(土) 23:27:27.94 ID:cmlmztc50
  
 すると、穏やかな声であずさが言った。 
 「真之丞、頼まれた仕事の助太刀に、 
 母親を呼ぶとはなんたる未熟者……」 
  
107:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/02(土) 23:30:44.91 ID:cmlmztc50
  
 真之丞、千早太は、黙って刀を抜く。 
  
 あずさも凛とした太刀姿、 
 いや立ち姿で薙刀を構える。 
108:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/02(土) 23:32:05.36 ID:cmlmztc50
  
  
 勝負が決まるのには、そう長くかからなかった。 
  
 真之丞も、千早太も奮戦し、残るは一人。 
109:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/02(土) 23:34:47.13 ID:cmlmztc50
  
 あずさは人を殺すのが好きなのではない。 
  
 刀を振るうこと 
 ――自分の場合は薙刀だ―― 
110:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/02(土) 23:37:39.11 ID:cmlmztc50
  
 左足を前に、右足は後ろ。 
  
 半身に構える。 
  
111:補注[saga]
2012/06/02(土) 23:41:26.41 ID:cmlmztc50
  
 ※槍、薙刀、長巻などは、反対側(バットでいうグリップエンド) 
 には何も付いていないというわけではありません。 
 「石突き」という尖った部分があります。 
 それを使用すれば対手に強い打撃を与えられます。 
112:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/02(土) 23:43:28.87 ID:cmlmztc50
  
 あずさは、刃先を、ぐたりとした躰から抜く。 
  
 優しげな顔。 
  
113:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/02(土) 23:45:09.03 ID:cmlmztc50
  
 七 
  
 「助かったわ、ありがとう」 
 いおりが、恥ずかしそうに礼をした。 
114:次は、第5章[sage]
2012/06/02(土) 23:47:37.01 ID:cmlmztc50
  
 はい、今夜はここまでです。 
 ずいぶん遅くなってしまいました。 
 (もう寝ます) 
  
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