過去ログ - 妹「なぜ触ったし」
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259:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/05(火) 14:43:21.99 ID:MUw0mT8io

「もちろん、冗談です」

 四六時中冗談を言っているような奴なので、ときどき本気と冗談の区別がつかない。

以下略



260:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/05(火) 14:43:48.20 ID:MUw0mT8io

「でも、タカヤくんって、先輩にはまだ告白してませんよね?」

 彼女は俺の顔を見上げた。

以下略



261:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/05(火) 14:44:15.36 ID:MUw0mT8io

「でも結局、あのままなら同じだったと思います。わたしたちだって、先輩と一緒に居たら疲れましたし」

「バッサリ言うなぁ」

以下略



262:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/05(火) 14:45:07.64 ID:MUw0mT8io

 そろそろ話してもいいか、という気分になっていた。
 普通に考えれば軽蔑されるだろうが、それならそれで仕方ない。自業自得。俺は楽観的だった。

「実は、このあいださ」
以下略



263:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/05(火) 14:45:35.84 ID:MUw0mT8io

 やがて俯いたかと思うと、肩を震わせ始める。くぐもった息がもれる。笑っていた。

「……笑いごとじゃないんだ。俺にとっても妹にとっても」

以下略



264:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/05(火) 14:46:02.31 ID:MUw0mT8io

「どうしてそんなことを?」

「魔がさした。としか」

以下略



265:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/05(火) 14:46:36.01 ID:MUw0mT8io

「まぁ、相談くらいになら乗りますよ。協力しようとするとややこしいことになりそうなのでやめておきますが」

 それがいい。俺は溜め息をついた。実際問題、どうしたら元通りになれるんだろうか。
 ひょっとしたら、それだろうか? 俺が失ったもの。平穏な家庭。壊したのは俺。あほである。
以下略



266:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/05(火) 14:47:03.91 ID:MUw0mT8io

「さて」

 と俺が声を出して立ち上がろうとしたとき、不意に首筋に謎の感触が訪れた。

以下略



267:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/05(火) 14:47:33.46 ID:MUw0mT8io

「君たちさ、どういうつもり?」

「……と、申されますと?」

以下略



268:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/05(火) 14:48:12.94 ID:MUw0mT8io

「おかげで今日は、わたし、男子ふたり、しかも後輩と三人で食事だよ? 気まずいってばもう」

 そんなことを気にする人とは思えないのだが。というか、キャラが違わないか、この人。
 余裕ありげでクールなイメージだったのだが、今はもはや破天荒である。
以下略



269:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/05(火) 14:48:44.43 ID:MUw0mT8io

「すみません。わたしがいなくなってからも、先輩がふたりと食事を続けるとは思っていなくて」

「だから、タカヤくんの頼みごと引き受けちゃったんだからしょうがないでしょう?」

以下略



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