過去ログ - 妹「なぜ触ったし」
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874:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/06(金) 16:36:29.52 ID:EKbxSuz2o

「そんなことはねーよ」

 とモスは言った。

以下略



875:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/06(金) 16:36:55.89 ID:EKbxSuz2o

 俺はゆっくりと説明を始めた。今日起こったことのすべて。
 でも話してみれば話してみるほど、起こったことは実に単純なことばかりに思えた。

 モスは黙って俺の話を聞いていた。聞けば聞くほど黙り込んでいった。
以下略



876:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/06(金) 16:37:31.76 ID:EKbxSuz2o

 俺がしたいこと。
 俺が望むこと。

 それを考えるのはとても難しいことだ。宇宙の外側を考えるのと似ている。  
以下略



877:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/06(金) 16:38:18.40 ID:EKbxSuz2o

 都合の良すぎる話だ。
 幼馴染は俺が好きだとはっきり言った。そして俺には他に好きな相手がいる。
 にもかかわらず、「ごめんなさい、これからも仲の良い友人同士でいましょう」だなんて。
 そんな都合のいい話があるわけがない。
以下略



878:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/06(金) 16:39:39.74 ID:EKbxSuz2o

「じゃあ、どうしてお前に見つかるような場所に逃げたんだ?」

 そりゃ、あいつだって、あんなところに逃げたら、俺が居場所をつきとめられると知っていただろうけど。

以下略



879:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/06(金) 16:40:42.63 ID:EKbxSuz2o

「追いかけてほしくて逃げたって言いたいの? 見つけてほしくて隠れたって?」

「あるだろ、そういう気分のとき。誰にだって」

以下略



880:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/06(金) 16:41:58.78 ID:EKbxSuz2o

 ……何を混乱しているのだ、俺は。だからといって、彼女の言葉に対して俺が何も言い返せないのは変わりない。
 でも、どうなんだ。

 これは身勝手な感情だろう。無神経だし、自分本位だ。
以下略



881:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/06(金) 16:42:24.84 ID:EKbxSuz2o

「……いずれにしても、今が正念場だよ、少年」

 モスは言う。お前も少年だろ、という言葉は飲み込んだ。
 ……いや、少年という歳でもないか、もう。
以下略



882:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/06(金) 16:42:52.23 ID:EKbxSuz2o

「モス、俺は」

 ふと、考えたことが口から出た。

以下略



883:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/06(金) 16:43:19.14 ID:EKbxSuz2o
つづく

877-14 言葉"憶測" →言葉は"憶測"


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