453:幸せの味[saga]
2013/07/01(月) 23:22:44.31 ID:zo/zVMQg0
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽
世間はすっかり長袖を着こむ季節になった。
454:幸せの味[saga]
2013/07/01(月) 23:24:36.13 ID:zo/zVMQg0
席に座ると、またぬるい水の入っているであろうコップが置かれる。
杏子の眼は既に壁に移っていた。
455:幸せの味[saga]
2013/07/01(月) 23:26:43.32 ID:zo/zVMQg0
「ん、お待たせしました。B定食になります」
一目で分かるシャッキシャキの千切りキャベツが山を作り皿を半分も覆っており、キラキラとドレッシングで装飾されている。
456:幸せの味[saga]
2013/07/01(月) 23:27:57.71 ID:zo/zVMQg0
杏子は迷いなく一番大きな海老を掴み、やはり箸は真っ直ぐウスターソースに突っ込む。
筆先に墨汁を付けるが如く、
457:幸せの味[saga]
2013/07/01(月) 23:30:28.50 ID:zo/zVMQg0
『わーい! エビフライもーらった!』
三尾目を口に入れたところで、杏子はまた追想する―――。
458:幸せの味[saga]
2013/07/01(月) 23:32:05.53 ID:zo/zVMQg0
しかし、
459:幸せの味[saga]
2013/07/01(月) 23:34:03.25 ID:zo/zVMQg0
誰かを思う願いで誰かを失ってしまうのなら、初めから自分のために願い、生きればいい。
家族を失い、家族のように慕っていたマミと会わなくなってから、
460:幸せの味[saga]
2013/07/01(月) 23:34:41.16 ID:zo/zVMQg0
誰かを思う願いで誰かを失ってしまうのなら、初めから自分のために願い、生きればいい。
家族を失い、家族のように慕っていたマミと会わなくなってから、
461:幸せの味[saga]
2013/07/01(月) 23:37:02.43 ID:zo/zVMQg0
コップに入った水を飲み干し、杏子は深呼吸をする。
462:幸せの味[saga]
2013/07/01(月) 23:39:01.00 ID:zo/zVMQg0
「ごちそうさま」
「ん、はいよ」
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