12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/06/12(火) 11:16:15.43 ID:pZ0kk8uso
男はあずま家から少し離れたところで立ち止まりました。
それは先ほどの松の並木の三本ぶんの距離でした。
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2012/06/12(火) 11:17:18.83 ID:pZ0kk8uso
雪歩「は、はいぃ」
ドアを開けるとエアコンで温められた空気が流れ出してきました。
背後の雪を溶かすほどの勢いでした。
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2012/06/12(火) 11:18:46.89 ID:pZ0kk8uso
雪歩「でもプロデューサーはコーヒーが好きって」
P「この部屋もそうだ。
小さな洋間にせせこましくソファとテーブルを並べて埋まってる。
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2012/06/12(火) 11:19:30.27 ID:pZ0kk8uso
P「毎日忙しくて気づいていないとは思うが、このところ思わしくない」
雪歩「ううっ、私、ダメダメですから」
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2012/06/12(火) 11:20:55.13 ID:pZ0kk8uso
P「いま俺たちがいるのが夢だって気づいているかな」
雪歩「え? そうなんですか?」
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2012/06/12(火) 11:23:06.12 ID:pZ0kk8uso
P「雪歩のイメージカラーは白。清楚で健気、真摯でおとなしく儚げな美少女だ」
P「男はみんな本能的に、君を自分の色に染めたいと思う。
身も蓋もない言い方だけど、そういう魅力もあるんだから仕方ない」
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2012/06/12(火) 11:24:15.04 ID:pZ0kk8uso
雪歩「怖がってなんか……」
P「なに?」
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2012/06/12(火) 11:25:09.07 ID:pZ0kk8uso
P「ばかだお前は。それは幼稚園児のかかるはしかだよ。
初めて会った怖くない男を惜しんでいるだけだ」
雪歩「そ、そんなこと」
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2012/06/12(火) 11:26:16.47 ID:pZ0kk8uso
雪歩「そんな、私はただ性格を変えたかっただけで」
P「本人の意志は関係ない。能力が人生を決める。
そういう人間もいるんだよ。そして君はそうなった」
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2012/06/12(火) 11:26:51.31 ID:pZ0kk8uso
P「選んでいい」
雪歩「えら、ぶ?」
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