過去ログ - セイバー「問おう、貴女が私のマスターか?」禁書目録「え?」
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1: ◆ecH57LqR9PZC[saga sage]
2012/06/22(金) 16:36:06.74 ID:XW9EKdn60
このSSはfate×禁書のクロス作品です
内容設定的にすり合わせでとんでもな部分が多々あります
ドご都合主義なども見られると思いますので、ご容赦ください
それでは、よろしくお願いいたします



「問おう、貴女が私のマスターか?」

割れたベランダのガラス、その向こうに立つ魔槍の騎士と私を隔たるように立つ少女。
夜の濡れたような闇を貫く凛と響いたその言葉。
私はきっと特殊な記憶能力なんかなくても。
例え記憶を失ったとしても。
この声と、目の前にいる少女を忘れないだろう。
―――そんな風に思った。


時を遡ること12時間前

「まったく! とうまは勝手だよ! また一人でどっか行っちゃうなんて!」

とうまと私の暮らす部屋で、猫のスフィンクスを抱きながら消えた同居人に憤慨していた。
消えた、と言うのは同居人の悪癖の一つで問題事に自動的に首を突っ込みに行ったことだ。

「しかも私に内緒でさ……まったく!」

頬を膨らませて、消えた同居人を睨んだ。

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2: ◆ecH57LqR9PZC[saga sage]
2012/06/22(金) 16:36:43.90 ID:XW9EKdn60
「とうまはいつもいつも勝手なんだよ! もうっ!」

頬を膨らませていても何も解決することはない。
置いて行かれたのは彼なりの私への愛であることはしっかり理解している。

以下略



3: ◆ecH57LqR9PZC[saga sage]
2012/06/22(金) 16:37:16.29 ID:XW9EKdn60
「ふぅうう……お腹いっぱいなんだよ!」

とうまが残して行ってくれたお金で、苦手だけど出前を頼んで心行くまで食べた私はゴロンとその場に転がってみた。
普段よりずっと広く高い天井を見つめながら、夕日に陰る部屋をゆっくり追っていく。
一人でいることに苦痛はない。
以下略



4: ◆ecH57LqR9PZC[saga sage]
2012/06/22(金) 16:37:45.09 ID:XW9EKdn60
「…………ん?」

目が覚めたとき、既に部屋は真っ暗で、周囲からも喧騒は消えていた。
時計は見えないけれどもうかなりの夜で、随分と寝てしまっていたらしい。

以下略



5: ◆ecH57LqR9PZC[saga sage]
2012/06/22(金) 16:38:39.62 ID:XW9EKdn60
酷く原始的に部屋に入り込んできたのは、背の高い、どこか豹じみたしなやかな男性らしかった。
まだ闇に慣れていない目ではあるけれど、周囲の明りで薄っすらとその姿は見て取れた。
青、ないし紺、もしくは黒であろうボディースーツの各所に防御の為の金属をつけている、動きやすさ重視のその服装。
そして、まるで軽く肩にかけている赤い、間違いようもなく紅い槍。
それらを身に纏っているその獣臭い精悍な顔をした男性。
以下略



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