過去ログ - P「お前の夢にはついていけない」律子「……そう」
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2013/06/01(土) 22:04:52.29 ID:aPn1RJ8Io
「な、なにそれ?」
「腐ったリンゴは樽のリンゴを全て腐らせる、っていう諺からよ。転じて不良とか、ろくでなしって意味ね」
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2013/06/01(土) 22:07:37.03 ID:aPn1RJ8Io
「涼ちゃん、ミキもそろそろ帰るね」
嵐のような勢いで涼たちに衝撃を残して律子が立ち去った後、病室に戻った涼がベッドの上でなんとなく落ち着いたあたりで、美希がそう切り出した。
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2013/06/01(土) 22:09:21.54 ID:aPn1RJ8Io
腕をがっちり掴まれたまま身を寄せられ、顔をのぞき込まれる。
すぐ側にとてつもなく真剣なオトコノコの顔があることにどぎまぎしながら、美希は彼に説明を求めるしかなかった。
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2013/06/01(土) 22:10:57.84 ID:aPn1RJ8Io
「律子も参加するから?」
「ええ」
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2013/06/01(土) 22:11:36.15 ID:aPn1RJ8Io
そう、律子は、彼の力量に期待を寄せているからこそ、一度綺麗に終わらせたはずの自らのアイドル活動を再び始動させたのではないか。
そんな風に論理を展開すればいいと、美希の思考のどこかは主張している。
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2013/06/01(土) 22:12:36.68 ID:aPn1RJ8Io
翌日、765プロ事務所内は、実に騒然としていた。
トップアイドルとして君臨しながら、その絶頂とも言える時期に引退した秋月律子が復活するという、誰も予想していなかった事態が突然に起こったのだ。
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2013/06/01(土) 22:13:20.49 ID:aPn1RJ8Io
そんな中、額を寄せ合い話し合う、竜宮小町の姿がある。
「あらあら」
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2013/06/01(土) 22:14:03.10 ID:aPn1RJ8Io
「あんたはどう思ってるのよ」
「え?」
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2013/06/01(土) 22:14:57.15 ID:aPn1RJ8Io
ぱくぱくと口を閉じたり開いたりする美希。
だが、彼女の舌は麻痺したように動かない。
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2013/06/01(土) 22:15:46.40 ID:aPn1RJ8Io
そこまで言ったところで、まだあわあわしている美希に、あずさはにっこりと笑いかける。
「あ、美希ちゃんの場合は、まだ可能性はあると思うわよ。大事なのは、『お友達』になる前に女性として認識されてるかどうかだと思うの」
以下略
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