4: ◆aSQx.z3IE/pB[sage]
2012/06/25(月) 01:32:19.83 ID:613oMAse0
居留守でやり過ごそうと無視を決め込み、布団でうずくまる。
インターフォンの嵐が止んだことにホッとしたのと同時に、コンコンと俺の部屋の窓を叩く音がした。
まさか、そんなはず無いじゃないか。
だって、此処は2階だ。
5: ◆aSQx.z3IE/pB[sage]
2012/06/25(月) 01:36:07.14 ID:613oMAse0
友人の家で時間を潰し、夕飯をご馳走になった。
少しだけ気分が良かったものの自宅を見て直ぐにまたブルーな気持ちになる。
「……窓、破られてる」
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/06/25(月) 01:38:35.53 ID:ZAJL4eZPo
先輩サイドから見ればホラー映画の中に迷い込んだみたいだな…
7: ◆aSQx.z3IE/pB[sage]
2012/06/25(月) 01:47:23.60 ID:613oMAse0
叫ぶことすら出来ないほどの驚きで俺はただただ、口をぱくぱくさせていた。
「ベッドの下から彼女出てくるってどんな気分ですか? サプライズになるのかな?
それだけじゃならないかもだから、サプライズプレゼントを用意したんですよ」
8: ◆aSQx.z3IE/pB[saga]
2012/06/25(月) 02:01:02.46 ID:613oMAse0
「…………」
何だこれ。
失敗にしても焼きすぎだし、他の弁当に入ってるのは普通に見えるのに何でこれをチョイスするんだ。
9: ◆aSQx.z3IE/pB[sage]
2012/06/25(月) 02:46:26.33 ID:613oMAse0
「はぁ……」
家から出るだけなのに泥棒を働いた直後な気分になる。
何も悪いことはしていないのだけれど、見つかるとそれは恐ろしい事になる。
10: ◆aSQx.z3IE/pB[sage]
2012/06/25(月) 03:54:43.25 ID:613oMAse0
「おいお前、携帯光ってるぞ」
昨日、俺が急に訪ねたにも関わらず飯まで奢ってくれたその友人はめざとく俺のポッケから漏れる光を見つけた。
11: ◆aSQx.z3IE/pB[sage]
2012/06/25(月) 03:57:14.62 ID:613oMAse0
「今日は天気がいいですねー」
「…………」
本当に雲ひとつ無い青空で良い天気だ。
詩的な表現をすれば俺の心とは真逆な空だ。
12: ◆aSQx.z3IE/pB[sage]
2012/06/25(月) 03:58:14.84 ID:613oMAse0
「じゃあ、どうぞハンバーグです」
差し出されたそれをみて内心「うへぇ」と舌を出す。
考えすぎだと思ってもそもそも食べたくない。
13: ◆aSQx.z3IE/pB[sage]
2012/06/25(月) 03:59:17.40 ID:613oMAse0
「あぁ、そういうことですか」
彼女はそのハンバーグを自分の口へ持っていくと咀嚼し始め、俺の顔をがっちりと手で固定した。
恥ずかしい話、俺は非力だ。
彼女は中学では運動部だったという話を聞いたことがあるし、体力も俺よりある。
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