117:猫宮[saga]
2012/12/12(水) 19:01:59.66 ID:re/6Yyqf0
「私ね、怖かったんだよ、梓ちゃん。
お姉ちゃんがどんどん幸せになっちゃうのが。
私が何もしなくても、すっごく幸せになっていくのがね……。
とってもね……、怖かったんだよ……。
118:猫宮[saga]
2012/12/12(水) 19:04:01.72 ID:re/6Yyqf0
やっぱり。
私は、憂ちゃんを優しくないとは思わない。
我儘だとも思わない。
憂ちゃんは唯さんの事を心の底から大切にしてる。
単純にお願い出来ないくらい、唯さんの事を大事にしようとしてる。
119:猫宮[saga]
2012/12/12(水) 19:04:29.74 ID:re/6Yyqf0
▽
120:猫宮[saga]
2012/12/12(水) 19:05:12.67 ID:re/6Yyqf0
言葉を止め、私はあの子の家で見つけた手紙の事を思い出す。
『わたしじゃ、あずさの足をひっぱっちゃう』
121:猫宮[saga]
2012/12/12(水) 19:05:42.77 ID:re/6Yyqf0
そう言うと、憂ちゃんはまた私の頭を撫で始めてくれた。
照れ臭さはまだあるけど、心が落ち着くのも確かなんだよね……。
私は開き直って、憂ちゃんの手のひらの温かさに心を落ち着かせてもらう事にした。
まずは私の気持ちを憂ちゃんに伝える方が先決なわけだし……。
122:猫宮[saga]
2012/12/12(水) 19:06:43.54 ID:re/6Yyqf0
今回はここまでです。
更新遅くてどうもすみません。
またペースを上げていければと思います。
123:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/13(木) 19:49:19.80 ID:RNDu6w7j0
あずにゃんの唯ちゃん評価がやや苦しいのがよかったww
一年生の頃はしょうがないよねー
次回も楽しみにしてます
124:猫宮[saga]
2012/12/15(土) 19:04:46.29 ID:UkOXPRkn0
「それでね……。
私と音楽を一緒にやってたその子なんだけどね……。
その子の部屋でなんだけどね……。
見つけたんだ、手紙を。
便箋に私の名前が書かれた手紙を……。
125:猫宮[saga]
2012/12/15(土) 19:05:15.54 ID:UkOXPRkn0
「ねえ、梓ちゃん……?」
「何、憂ちゃん?」
126:猫宮[saga]
2012/12/15(土) 19:06:10.75 ID:UkOXPRkn0
瞬間、私は腕を憂ちゃんの腰に回した。
強く強く、腕に力を込める。
私達に残された時間を手離さないために。
やっと本音で語る事が出来た想いを、もう嘘で誤魔化さないために。
軽く深呼吸してから、私は憂ちゃんから身体を離す。
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