22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/18(水) 17:06:14.62 ID:clEHf3P+o
「ふむ……」
どうやらこれは私向けの仕事のようです。
膝を払いながら立ち上がり、するすると音も無く事務所を出ました。
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/18(水) 17:06:52.26 ID:clEHf3P+o
胡乱な目で私を見やる受付は凝視で硬直させました。
階段を一つ一つ登ると、獲物の呼吸が聞こえ始めます。
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/18(水) 17:07:53.39 ID:clEHf3P+o
「お待ちなさい」
無言で横をすり抜けようとした男に声をかけました。
腕を掴んで逃げないように。
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/18(水) 17:09:44.28 ID:clEHf3P+o
ですが何かをかばう様な仕草に気がついた私は、左腕を躍らせて懐中から茶封筒を抜き取りました。
「ちっ!」
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/18(水) 17:12:42.59 ID:clEHf3P+o
「ぐぁぁぁぁぁ……」
キリキリと力を込めると愉悦に笑みが歪みます。
赤一色で染まった蛇の笑いでした。
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/18(水) 17:14:30.30 ID:clEHf3P+o
顎先を指で持ち上げ目を合わせると焦点が合っていません。
「仕方ありませんね……」
門脈を通じて気穴を開き、暗示をしかけます。
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/18(水) 17:15:08.39 ID:clEHf3P+o
実はこの術はあまり得意ではなく、不確かな物なのですが、今回は成功したようです。
男は催眠下にありながら怯えて震えました。
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/18(水) 17:17:20.05 ID:clEHf3P+o
受付嬢の支配を解いて、寝惚けた眼に問いかけます
「申し訳ありません。765プロというのはこちらでしょうか?」
「あ、あれ?」
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/18(水) 17:18:33.20 ID:clEHf3P+o
「変なこともあるのねぇ……」
聞こえないふりで流しました。
それよりも重要な話があるからです。
31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/18(水) 17:19:27.23 ID:clEHf3P+o
ひとまずここまでとなります。
恥ずかしながら敬語が怪しくて非常に困りました。
おかしなところがありましたら指摘していただけると助かります。
32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]
2012/07/18(水) 17:53:08.11 ID:jOEKdovfo
面白い
乙
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