64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/24(火) 21:33:46.80 ID:B8whUwhOo
れっすんるぅむには人の気配がありませんでした。
それなのに扉は施錠されておりません。
私は一抹の不安を感じながら扉を開きました。
65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/24(火) 21:34:22.02 ID:B8whUwhOo
抱きかかえると一目で危険な状態だとわかりました。
顔面が蒼白に、息は細く途切れがちでした、
額に手を当てると信じられないほど熱く、指先が細かく痙攣しておりました。
66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/24(火) 21:34:47.68 ID:B8whUwhOo
「うぅん……」
「起きなさい、萩原雪歩殿。こんなところで寝ていたら体を悪くしますよ?」
「あ、あれ? あれ?」
67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/24(火) 21:35:15.65 ID:B8whUwhOo
すっかり日が落ちたというに、散在する街灯が夜を薄くしています。
「怒られちゃいましたぁ……」
68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/24(火) 21:35:56.29 ID:B8whUwhOo
「あの……、また迷惑をかけちゃって……」
ですが、勘違いは正さねばなりません。
「違いますよ。雪歩殿」
69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/24(火) 21:36:47.88 ID:B8whUwhOo
「謙遜も過ぎれば厭味となりますよ?」
「す、すいません……」
「いえ、そこもあなたらしいと言うべきでしょうか。
70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/24(火) 21:37:16.85 ID:B8whUwhOo
「…………」
「ですがこれだけは言わせていただきます。
幼木が大樹になるには時間が必要なのです。
……焦らずともいずれ立派に茂るのですから、無理はしないよう自愛なさい」
71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/24(火) 21:38:28.09 ID:B8whUwhOo
「いえ! いいえ! 嬉しいです!」
「それはよかった……」
ほっと息をついて手を出しました。
72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/24(火) 21:41:08.93 ID:B8whUwhOo
今回はここまでです
呼称の指摘があったので、急遽エピソードを一個追加してみました
73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/07/24(火) 22:20:51.08 ID:o0OgZcR1o
蜘蛛やないやん!黒髪じゃないやん!
でもなんか似てるわ。なつかしいなー今後も楽しみ
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