1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/18(水) 21:02:28.91 ID:0cCa/XPqo
P「ただ今戻りましたー」
小鳥「お疲れ様ですプロデューサーさん」
P「お疲れ様です音無さん。まだ残ってたんですか?」
小鳥「ええ、出来るだけ今日中に終わらせたい仕事がありまして。それに…」
音無さんの目線の先にはソファで寝るあずささんがいた。
成人した女性が寝る場所にしては少し手狭に見える。
仮眠室の導入を検討するよう社長に言うべきなのかもしれない。
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/07/18(水) 21:04:08.16 ID:0cCa/XPqo
小鳥「あ、さっき紅茶入れたんですけどプロデューサーさんもいかがですか?」
P「はい、お願いします」
小鳥「よかったぁ、少し多めに入れちゃって…」
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/07/18(水) 21:08:46.24 ID:0cCa/XPqo
小鳥「でも、みんなが事務所に来なくなっちゃうのはちょっと寂しいです」
音無さんは苦笑いをしながらポットを運んできた。
小鳥「アールグレイなんですけどいいですか?」
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/07/18(水) 21:10:51.90 ID:0cCa/XPqo
小鳥「ところでプロデューサーさん」
音無さんがこちらを見つめてきた。
不満に思っていたことが顔に出ていたのだろうか。
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/07/18(水) 21:11:43.61 ID:0cCa/XPqo
P「今日の晩飯の材料ですよ。ついでにビールも」
小鳥「もしかして事務所で作るんですか?」
P「ええ、俺も今日中に片づけたい仕事があるもので」
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2012/07/18(水) 21:13:15.04 ID:0cCa/XPqo
そういって紅茶を飲み干すと、
彼女は空になった紅茶のカップを片付けてくれた。
自分も手伝うべきだとは思ったのだが、
食洗機の使いかたがわからないのでその場でおとなしくしていた。
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/07/18(水) 21:14:44.84 ID:0cCa/XPqo
小鳥「それじゃあ、あずささんのことお願いしますね」
P「お帰りですか?」
小鳥「ええ、書類整理も終わりましたしそれに…」
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/07/18(水) 21:16:06.99 ID:0cCa/XPqo
小鳥「それと」
その含み笑いを浮かべたまま続ける。
小鳥「あずささんをしっかり送ってあげていってくださいね」
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/07/18(水) 21:17:46.95 ID:pQvrSh2ao
ほう
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/07/18(水) 21:18:57.19 ID:0cCa/XPqo
先に米だけ炊いておけば書類を終わらせるくらいには炊けるはずだ。
そんな風に考えて炊飯器をセットし、
買ってきた食材と酒を冷蔵庫に入れる。
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/07/18(水) 21:20:06.76 ID:0cCa/XPqo
それを見て2週間くらい前に
あずささんの誕生会が企画された事を思い出した。
もっとも、全員の都合が合わずに来週にお流れになったのだが。
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/07/18(水) 21:31:01.48 ID:0cCa/XPqo
声のする方を見る。
そこでは相変わらず、
紫色のボレロを羽織った女性が横になっていた。
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/07/18(水) 22:06:02.28 ID:0cCa/XPqo
そして、その予想は見事的中した。
自分の予想通りに事が運んだことが嬉しくなる。
思わず料理にも力が入りそうになるが、
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/07/18(水) 22:15:57.67 ID:0cCa/XPqo
もう一方の皿にラップして、給湯室を後にした。
もしここで食事をとっている間にあずささんが帰ってしまったら…
そんなことは考えたくもなかった。
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/07/18(水) 22:18:12.61 ID:0cCa/XPqo
P「あの、あずささん?」
あずさ「うん?」
P「ここがどこだかわかりますか?」
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/07/18(水) 22:21:51.87 ID:0cCa/XPqo
あずさ「ぷ、プロデューサーさん?」
P「は、はい」
あずささんがどうにか口を開いた。
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/07/18(水) 22:23:24.70 ID:0cCa/XPqo
あずさ「…これで忘れました…よね?」
P「…」
これは返答に困った。
18:↑ミス[sage saga]
2012/07/18(水) 22:26:02.50 ID:0cCa/XPqo
あずさ「…これで忘れました…よね?」
P「…」
これは返答に困った。
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/07/18(水) 22:27:02.95 ID:0cCa/XPqo
あずさ「…あの〜」
あずさ「どうにか、今起こったことを忘れていただけませんか?」
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/07/18(水) 22:28:50.49 ID:0cCa/XPqo
ここでようやく自分の持っている皿と、
給湯室において来たもう一つの皿のことを思い出した。
これは使えるのではないか。
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/07/18(水) 22:31:32.56 ID:0cCa/XPqo
P「大したもんじゃないんですけどね…」
さっきかけたラップを外す。
まだ冷めていないのが幸いだった。
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