50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]
2012/07/28(土) 22:59:56.01 ID:HdA3/ZDc0
そろそろか
51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/28(土) 23:00:08.52 ID:UV+Tamzdo
小鳥が事務所へと足を運んだのは
四日目の夕方に差し掛かるくらいの時間だった。
午後の診療時間一番に寄った心療内科では、
若い女医にあっさりと言われた。
52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/28(土) 23:01:17.51 ID:UV+Tamzdo
[ほかにどんな症状が出るんですか?]
「そうですね。
ものが見えなくなったり手足が動かなくなったり、
不感症になる人もいますね。
53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/28(土) 23:02:54.18 ID:UV+Tamzdo
女医はそう笑って言ったものの、そんな悠長に構えてはいられなかった。
会社勤めを続けなければ生活がままならないのだ。
経理などの事務作業で数字を扱うだけならまだしも、
54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/28(土) 23:04:30.21 ID:UV+Tamzdo
「ただ今戻りました」
[お帰りなさい、プロデューサーさん]
「あれ、音無さんもういいんですか」
55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/28(土) 23:05:02.05 ID:UV+Tamzdo
[今晩、ごちそうさせていただけませんか?
相談したいこともあるんです]
困った顔をされてしまった。
56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/28(土) 23:06:23.39 ID:UV+Tamzdo
―――もしかして私と食事するのが嫌なのかしら…。
しかしここで引くわけにはいかない。
小鳥は懇願するような目でプロデューサーをじっと見つめた。
57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/28(土) 23:07:04.92 ID:UV+Tamzdo
すると、プロデューサーは大きなため息を一つついて言う。
「わかりましたよ。その代わり、高くつきますよ?」
どうやら女の武器がきいたようだ。
58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/28(土) 23:07:50.27 ID:UV+Tamzdo
女だってこれくらいの年になれば、
そこそこのお値段でいいネタを出す回らない寿司屋くらい知っているのだ。
小鳥は握りこぶしを作って胸をたたく。
59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/28(土) 23:08:25.20 ID:UV+Tamzdo
***
「いい感じのお店ですね」
60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/28(土) 23:09:33.58 ID:UV+Tamzdo
[声を無くしたのは、
プロデューサーさんが言った通り
不安やストレスが原因らしいんです。
でも心当たりがなくて…]
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