過去ログ - 真「白い夏と黒い財布」
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/18(土) 00:32:45.39 ID:IiA584goo
そんな空気の中、注文したあんみつがボクらの前に届けられた。

「さぁ。ちゃっちゃと食べちゃって、はやくバス停に行こうよ!」


以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/18(土) 00:33:59.08 ID:IiA584goo
「ここのあんみつ、おいしいねぇ」

「ミキ、このお店気に入っちゃった!
バスまで時間もあるし、もうちょっとゆっくりしていこうよ!」

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22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/18(土) 00:34:50.93 ID:IiA584goo
「そろそろ出る時間かなぁ」

思い出したように雪歩が言う。
そこでもう一度、携帯でさっきの時刻表を確認してみた。

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23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/18(土) 00:37:02.01 ID:IiA584goo
「ごめんね真ちゃん……。
小銭入れにもほとんど入ってなくて……」

「ごめんね真クン……。明日返すから……」

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24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/18(土) 00:37:56.89 ID:IiA584goo
「ねぇねぇ真クン、あれ見て」

店を出て少し歩くと、不意に服の裾を引っ張られる。
美希が指差す先には交番があった。

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25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/18(土) 00:39:01.76 ID:IiA584goo
「……で、誰が聞きに行くの?」

ボクがそう聞くと、ワンテンポおいて勢いよく手が上がる。

「わ、私が行くよ!」
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26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/18(土) 00:40:38.47 ID:IiA584goo
「じゃあ後でね〜」

元気よく手を振る美希に引きずられ、交番前を後にする。

「雪歩、大丈夫かなぁ…」
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27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/18(土) 00:41:28.22 ID:IiA584goo
バス停につくと、二人で自販機の影に入って雪歩を待った。

「ねぇ。雪歩にお財布あげたりしたの?」

美希が、突然何か思い出したように、質問してきた。
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28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/18(土) 00:43:06.73 ID:IiA584goo
「……影の中でも、やっぱり暑いの」

「うん……」

バスの時間は差し迫っている。
以下略



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/18(土) 00:43:53.39 ID:IiA584goo
「ねぇ美希、何飲む?」

お金を自販機に入れて、リクエストを聞く。
すると、美希がいきなり大声を上げた。

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30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/18(土) 00:44:37.10 ID:IiA584goo
バスの中は空いていて、ボクらは一番奥の席を独占することができた。

「ギリギリだったね。どうだった?」

どんどん薄くなっていく財布をしまいながら尋ねる。
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