6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/18(土) 00:21:10.08 ID:IiA584goo
「ねぇ雪歩、財布無くしたのって今日?」
美希が質問を投げかけた。
雪歩は何も言わずに、ただ首を縦に振る。
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2012/08/18(土) 00:21:44.67 ID:IiA584goo
「ちょっと待ってほしいの!
おにぎりが、まだ残ってるの!!」
「だって、早くした方がいいでしょ?」
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2012/08/18(土) 00:22:27.67 ID:IiA584goo
「公園とお茶屋なら……。お茶屋の方が遠いんだっけ」
あわてる美希を尻目に、ボクらは作戦会議を始めた。
「そうだね。遠い方から行くの?」
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2012/08/18(土) 00:23:05.36 ID:IiA584goo
「も、もうひょっとまってほひいの!みき、まはのみこめてないの!」
美希が悲鳴に似た叫び声をあげた。
なんとか飲み込ませようとお茶を用意する。
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2012/08/18(土) 00:23:59.19 ID:IiA584goo
外はやっぱりうだるような暑さだった。
思わず、手をかざして、ビルの隙間から覗く青空を睨みつける。
こういう時に、車を運転できれば便利なのにね。
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2012/08/18(土) 00:24:56.72 ID:IiA584goo
「へぇ。でも、黒ってあんまり雪歩らしくないね」
三人でのお喋りって、
下手すると置いてけぼりを食らうから大変。
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2012/08/18(土) 00:25:55.27 ID:IiA584goo
「あっづいの……とけちゃいそうなの……」
これだけ暑いのだから、誰かがこう言い出すのは予想済みだ。
待ってましたとばかりに、用意済みの提案をしてやった。
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2012/08/18(土) 00:26:49.93 ID:IiA584goo
事務所から歩いて三十分。
ようやくたどり着いたお茶屋は、思ってたよりこぎれいなところだった。
「……ここなの?」
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/18(土) 00:27:25.09 ID:IiA584goo
「いつもおばさんがいるのに…」
中を覗く。
確かに、気難しそうなおじさんがカウンターに座っていた。
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2012/08/18(土) 00:28:05.39 ID:IiA584goo
「財布?知らないねぇ」
「そうですか……」
おそるおそるおじさんに尋ねると、そっけない返事をされた。
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2012/08/18(土) 00:29:05.75 ID:IiA584goo
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「あんみつ三つ、お願いします」
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