372:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/26(水) 16:50:14.40 ID:KACDQaODO
まどかにとって、それは見慣れた光景になってきたが、同時に未だ慣れない感覚でもあった。
しかし、目の前で異世界が構築されていく様に自分に為す術はないことも知っている。
ただ立ち尽くすだけである。
373:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/09/26(水) 17:32:28.93 ID:KACDQaODO
天井から、光が漏れてくる。
そして、その光の中心で黒い影がだんだん大きくなっていくのが見えた。
いや、影が大きくなっている訳ではなく、こちらに近付いてきて光を遮る範囲が広くなっているだけだ。
374:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/26(水) 18:25:21.39 ID:KACDQaODO
まどかが、さやか達の下へ走っていく。
わざわざ確認することはなかった。
腹から剣を引き抜いたクロは、上にいる魔女を睨み付ける。
375:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/26(水) 18:48:08.65 ID:KACDQaODO
壁に張りつき、そこに力一杯に剣を突き立て、クロはそこにぶら下がる。
クロ「こっちこいよ、化け物!」
376:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/26(水) 20:16:41.89 ID:KACDQaODO
剣から手を離したクロは地面に降り、そして、ホイッという掛け声で腕を伸ばし、壁に突き刺さった剣を抜いた。
後はトドメを刺すだけで、この戦いは終わる。
ポンポンと肩を剣で叩きながら近づいていく。
377:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/26(水) 20:38:51.83 ID:KACDQaODO
トドメを刺さんと、魔女に近づいていたクロが突然目を見開いて、魔女に飛び掛かっていった。
しかし、それを待っていたかのように、魔女はクロに激しい体当たりを仕掛け、直撃した。
378:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/26(水) 20:56:46.59 ID:KACDQaODO
まどか(クロちゃんは!?)
かぐらの身体を押さえこんで、なんとか今の状況を確認しようと前を見ると、クロはゆっくりと立ち上がっていくところだった。
少し、ホッと安堵するまどか。
379:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/26(水) 21:10:33.79 ID:KACDQaODO
一番最初に写ったのは、たくさんの猫達だった。
どこかの廃工場のような場所に彼らはいた。
380:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/26(水) 21:21:14.22 ID:KACDQaODO
次の場面では、虎猫が必死の形相で、何かに馬乗りをしいるようだった。
そして、彼を振り払うように黒い腕が突き出された。
転がっていく虎猫、右目を押さえて、うずくまったまま動かない。
381:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/26(水) 21:34:11.00 ID:KACDQaODO
まどか「な、に今の?」
吐き気が止まらない。
それと同時に、涙が止まらない。
382:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/26(水) 22:22:55.62 ID:KACDQaODO
魔女とクロが正面からぶつかる事はなかった。
ぶつかる瞬間に、クロが真横からぶつかってきたものに押し倒されたからだ。
獲物を見失った魔女は勢いあまって壁にぶつかり、めりこんでしまった。
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