118:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 22:22:16.61 ID:bOaug2Ec0
ジョバンニ「まさか……。おい、やめろ!!」
119:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 22:25:35.00 ID:bOaug2Ec0
鼠いろの切符が半分にやぶれて、一方が燃え尽きるように光になって消えた。
そしてザネリの体が一瞬だけ、あの時の鷺のように灯って見えたが、
ジョバンニがまばたきするともう元に戻っていた。
120:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 22:26:59.80 ID:bOaug2Ec0
ザネリ「ねえジョバンニ。私じつは、ジョバンニのこと好きなんだ。大好きなんだ。」
ぼんやりと眠たそうにザネリが言うと、ジョバンニはいっそう強く抱きしめるのだった。
121:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 22:28:04.22 ID:bOaug2Ec0
ジョバンニはぎょっとして、ザネリから離れた。
顔があつく火照っていて、思わずジョバンニが下を向くと
ザネリ「行かなきゃ。」
122:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 22:29:46.64 ID:bOaug2Ec0
ジョバンニは座席の上にうずくまって、もう大声を出して泣いてしまおうとした。
そのとき、ひと筋の暖かい光が窓から入ってきて、ジョバンニの頬につたう泪を橙に照らした。
それは朝日だったのだ。
123:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 22:32:43.63 ID:bOaug2Ec0
ふと目の前に、スライド写真のように別の情景が映った。
鏡に映った、伸びかけの髪を気にかけている小さな女の子。
124:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 22:34:34.26 ID:bOaug2Ec0
窓の外のずっと下では、懐かしい故郷の景色が朝焼けに染まっていた。
(ザネリ、今までほんとうに頑張ったな。)
125:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 23:00:22.21 ID:bOaug2Ec0
終章、銀河鉄道は夜の街に
126:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 23:02:08.90 ID:bOaug2Ec0
老友「途方もない旅になりそうだな。そのときは私にも手伝わせてくれ。」
老人「いや、実はすぐにも見つかりそうなんだ。これを見てくれ。」
127:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 23:03:52.09 ID:bOaug2Ec0
老友「なんてことだ。こんなところで繋がっていたとは。
でも、銀河ステーションってどうやって行くんだ?
そこらの駅から汽車に乗って行けるものなのかい。」
128:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2012/08/28(火) 23:15:35.31 ID:CI3CRaXxo
乙です
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