過去ログ - 勇者「時代は変わり」魔王「風と共に去りぬ」
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61: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/09/04(火) 13:13:07.48 ID:PuAv+VZU0

――第23駐在所は『電信所』を備えており、一台の電信機と、
一人の電信士官、その助手を務める数名の電信兵が配置配属されている。

電気信号による有線通信を北方中都へと送る事ができ、
以下略



62: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/09/04(火) 13:14:14.84 ID:PuAv+VZU0

――閑話休題

勇者中尉が電信室に入った時、電信室の内の空気は、明らかに緊迫した様子だった。
何か問題が起こったらしい事を、勇者中尉は直ぐに察知する。
以下略



63: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/09/04(火) 13:15:28.61 ID:PuAv+VZU0

勇者中尉「原因としては何が考えられる?」
電信少尉「嵐なり大雨なり、気候が荒れているならば、自然により事も考えられるのですが」
電信少尉「ここ数日は天候も穏やかそのものの日が続いていましたからね。となると……」
勇者中尉「人為的に、破壊された、か」
以下略



64: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/09/04(火) 13:16:38.13 ID:PuAv+VZU0

勇者中尉「……単純に進軍等の邪魔だから壊した、という事もありうる」
勇者中尉「しかし、連中が電信線であるという事を理解して壊したのならば……」
電信少尉「ありえますでしょうか、そんな事が」
勇者中尉「無いとは断言できん。故に、それについては調べる事が必要だろう」
以下略



65: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/09/04(火) 13:17:37.73 ID:PuAv+VZU0



◇勇/魔◆

以下略



66: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/09/04(火) 13:18:24.83 ID:PuAv+VZU0

外に飛び出し、上を見上げると、
時計塔に登って周辺警戒をしていた騎馬警官が、大声で叫んでいる姿が見えた。

騎馬警官「敵襲ーーっ!敵襲ーーっ!」
以下略



67: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/09/04(火) 13:18:56.07 ID:PuAv+VZU0

――リザードマン
その名前の示すまま、いわゆる『蜥蜴人間』の事だ。
ゴブリンよりも上位の、より獰猛で、より勇敢で、そしてより残虐な、剽悍なる魔族の戦士種族だ。
身長体格は人間とさほど変わらないが、ゴブリンと違い、
以下略



68: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/09/04(火) 13:19:35.73 ID:PuAv+VZU0

勇者中尉「曹長、喇叭卒を呼べ」
曹長「了解です。オイ!」

曹長の呼びに応えて、他の騎馬警官に比べると些か派手な意匠の制服を着た若い喇叭卒が駆けよって来る。
以下略



69: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/09/04(火) 13:21:13.90 ID:PuAv+VZU0

勇者中尉「各自、バリケードの陰に陣取れ!」
勇者中尉「中隊は右翼に、義勇兵は左翼に!」
勇者中尉「射撃位置に着け!射撃位置に着くんだ!」
勇者中尉「両翼共に第一班と第二班に分けろ!より前のバリケードには第一班が、残りは第二班だ!」
以下略



70: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/09/04(火) 13:22:30.69 ID:PuAv+VZU0

勇者中尉「行軍中を狙われなくて幸いだった」
曹長「そのようですな……敵は、大体、五十から六十程といった所のようで」
勇者中尉「敵の先遣隊か?」
曹長「その可能性は高いでしょうが……来ますかね?」
以下略



71: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/09/04(火) 13:23:24.64 ID:PuAv+VZU0

勇者中尉「弾薬の様子はどうだ?」
副官少尉「潤沢とは言えませんが、義勇民兵も含めて全員に行き渡る分はあります」
勇者中尉「一人何発だ」
副官少尉「カービン用の弾丸をおおよそ二十発ほど支給しました」
以下略



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