1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[saga]
2012/08/29(水) 23:47:39.62 ID:x68eWxlN0
昨夜は少し冷えていたから、タオルケットを頭までかぶって眠ったのが悪かったのかもしれない。
「あっつ……」とあまりの寝苦しさにうめき声をあげ、私はぼんやりと目を覚ました。タオルケットを足ではねあげ、油断すればすぐにでもまたくっつきそうになる目蓋と必死に戦う。
徐々に目が覚めてくると、次は聴覚が覚醒し始める。しんと耳を澄まして目覚ましが鳴るのを待っていると、部屋の外からカチャカチャと食器の当たる音がした。
妹「……」
その音を聞き流しながら、私はさらに数分、一日の始まりを報せる音がするのを待ち続け。
もしかして、と思い始めた私がそっと身体を起こしたのは五分ほど経ったあとだった。
敷き布団の端の枕元に倒れるようにして置いてある目覚まし時計を手に取る。時刻を確認すると、私はがさっと立ち上がった。古びた目覚まし時計が示していたのは、普段よりきっちり十分、遅い時刻だった。
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