過去ログ - 姪「お兄ちゃんのこと、好きだよ?」男「……そう?
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/09/10(月) 22:11:55.73 ID:f2pJeNOlo

 姉はときどき姪につらく当たる。姪もまた、母親が自分を疎んじていることを感じている。 
 だからこそ彼女はそんなとき、あまり母親に近付かない。母親にどれだけ話したいことがあっても黙っている。
 嵐が過ぎ去るのを待つかのように。

以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/09/10(月) 22:12:23.38 ID:f2pJeNOlo
スレタイミスったけど書きます


15:たわし ◆TAWaSIT2OA[sage]
2012/09/10(月) 23:41:46.47 ID:LmHYcKlIO
さっさと書け太郎


16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/09/11(火) 09:53:42.87 ID:L4GJcbPDo
期待してる


17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/09/11(火) 11:46:06.58 ID:Id582b34o

◇三
 

 案の定、姪はヒーローショーには興味を抱かなかったようだった。
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/09/11(火) 11:47:34.48 ID:Id582b34o

 僕のそんな感情を、姪はよく察した。そのたびにかわいそうなほどうろたえる。 
 僕が母親について些細な(本当に些細な)文句を言ったときでさえ、彼女はひどく悲しんだ。
 
 彼女は別に、僕が言うことが間違っているとは思っていないだろう。
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/09/11(火) 11:48:33.65 ID:Id582b34o

 十分に遊んで満足し、僕らはもう一度外に出ることにした。
 先を行く姪の背中を見ながら展示場を歩いていると、不意に視界の端に何かが引っかかった。
 妙に気にかかって、その正体を確認する。

以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/09/11(火) 11:49:50.47 ID:Id582b34o

 背筋が粟立つのを感じた。僕は扉から少し離れた。ひどく気味の悪いものを見たような気分。
 なぜ、どこにも繋がっていない扉に鍵がかかっているんだろう。開けるための扉に、なぜ鍵がかかっているんだろう。
 ひどく不安な気持ちになる。その気持ちを振り払うために、ことさら明るく考えようとした。

以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/09/11(火) 11:50:31.74 ID:Id582b34o

 中庭のヒーローショーは既に終わっていて、悪役の着ぐるみが風船を配っている。
 小さな子供たちが風船にはしゃぐ様子を見て、姪がうずうずしていたようだったので、「もらっておいで」と声を掛ける。
「いいの?」という顔で僕を見上げてから、少しの間逡巡していたが、彼女は結局駆け出した。

以下略



22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/09/11(火) 11:53:04.43 ID:Id582b34o

 彼は展示場の二階の窓からこちらを見下ろしていた。僕は強い動悸に襲われた。
 
 気味の悪い感触がふたたび鎌首をもたげる。
 その顔には見覚えがあった。
以下略



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/09/11(火) 11:54:08.66 ID:Id582b34o

 ふと、手のひらを掴まれて全身がびくりとこわばった。

「……ほんとに、大丈夫?」

以下略



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