61: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 21:29:42.19 ID:La4hkDje0
次の日の朝、わたしは、いつもより少し早く登校して、正門前に立ちました。
もちろん、折木さんが来るのを待つためです。
特に用事があるわけではないのですが……。
62: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 21:30:47.37 ID:La4hkDje0
摩耶花「おっはよー、ちーちゃん」
える「おはようございます、摩耶花さん」
摩耶花「ね、ね。昨日はあれから何か進展あった?」
63: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 21:31:37.77 ID:La4hkDje0
始業10分前。折木さん、まだ来ません……。
もしかして、わたしより先に登校しているのでしょうか?
……いえ、今までの経験から言って、それは多分ないでしょう。
64: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 21:32:34.63 ID:La4hkDje0
里志「おはよう、千反田さん。ハァ、ハァ、どうしたの? こんなところで。ハァ、ハァ……」
える「おはようございます、福部さん。その……」
福部さんは、ニンマリと笑みを浮かべると。
65: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 21:34:06.91 ID:La4hkDje0
昼休み。わたしは、折木さんの教室を訪ねるべきか、少し悩んでいました。
あれから折木さん、学校へ来たのでしょうか? 気になります。
そうこうしていると、(千反田さん)。わたしを呼ぶ声が聴こえました。
66: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 21:35:58.22 ID:La4hkDje0
里志「うん、用事はそれだけなんだけどね。千反田さん、ホータローのこと気にしてたみたいだったから。
える「うう……」
わたしの顔は、紅く染まりました。
67: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 21:38:00.98 ID:La4hkDje0
ピピピピッ ピピピピッ
奉太郎「37度7分か……」
朝に比べれば、熱はだいぶ下がった。気分も、ずいぶん楽になった気がする。
68: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 21:40:21.82 ID:La4hkDje0
一瞬状況が飲み込めなかった。
ドアを開けると、千反田が立っていたのだ。
ん? 何で千反田が俺の家にいるんだ?
69: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 21:42:10.51 ID:La4hkDje0
とりあえず、千反田をリビングに招き入れる。
える「お家の方はいらっしゃらないんですか?」
奉太郎「姉貴は大学、親は仕事だ。さっきまでずっと寝てたところだ」
70: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 21:44:02.48 ID:La4hkDje0
える「そうです! 折木さん、お腹は空いていませんか?」
実は、朝から何も食べていないので、かなり空いている。だが……。
える「よろしければ、何かお作りします!」
71: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 21:46:09.24 ID:La4hkDje0
える「それでは、折木さんはお布団で寝ていてください。出来上がったら、お持ちしますから」
奉太郎「ん、わかった」
それにしても、千反田はやたらと嬉しそうだ。
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