20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 14:54:12.59 ID:+1h5mk+to
「なんか、ごめんな」
明るいロビーの中で、申し訳なさそうな顔を浮かべながらプロデューサーが言った。
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 14:54:43.07 ID:+1h5mk+to
そのままの状態で中へと引きずり込まれる。
ちょっと前だと、こんなのありえなかっただろうなぁ。
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 14:56:16.51 ID:+1h5mk+to
案内されたテーブルは、いわゆる半個室みたいなところだった。
そこに到着して、店員さんがいったん下がったところでようやく手を放してもらえた。
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 14:56:46.50 ID:+1h5mk+to
メニューとにらめっこしていると、助け舟が出される。
「俺と同じのでいいか」
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 14:57:21.57 ID:+1h5mk+to
注文を終えた後、プロデューサーが思い出したように言った。
「そうそう、報告書作ってきてくれた?」
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 14:58:24.80 ID:+1h5mk+to
私が犬の恐ろしさを一通り語り終えると、プロデューサーが自嘲気味に言う。
「正直これ、ミーティングでもなんでもないよな」
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 14:59:41.16 ID:+1h5mk+to
ワインと前菜らしきサラダが届く。
さすがにドリンクにお茶はなかったから、私は水のまま。
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 15:00:29.87 ID:+1h5mk+to
グラスを乱暴に置いてプロデューサーが言う。
「さっき仕事の話はしないっていったけどさ、ちょっとしてもいいかな」
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 15:01:52.07 ID:+1h5mk+to
だからさ、とつぶやいて、プロデューサーがまたグラスをあおる。
その中身は、もうほとんど空。
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 15:02:24.09 ID:+1h5mk+to
サラダを運んでいた手が震える。
とりあえず口に入れたけど、何の味も感じられなかった。
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 15:02:57.24 ID:+1h5mk+to
「ありがとうございます。でも、ごめんなさい」
「……俺じゃダメか?」
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