24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 14:57:21.57 ID:+1h5mk+to
注文を終えた後、プロデューサーが思い出したように言った。
「そうそう、報告書作ってきてくれた?」
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2012/09/17(月) 14:58:24.80 ID:+1h5mk+to
私が犬の恐ろしさを一通り語り終えると、プロデューサーが自嘲気味に言う。
「正直これ、ミーティングでもなんでもないよな」
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2012/09/17(月) 14:59:41.16 ID:+1h5mk+to
ワインと前菜らしきサラダが届く。
さすがにドリンクにお茶はなかったから、私は水のまま。
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 15:00:29.87 ID:+1h5mk+to
グラスを乱暴に置いてプロデューサーが言う。
「さっき仕事の話はしないっていったけどさ、ちょっとしてもいいかな」
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2012/09/17(月) 15:01:52.07 ID:+1h5mk+to
だからさ、とつぶやいて、プロデューサーがまたグラスをあおる。
その中身は、もうほとんど空。
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 15:02:24.09 ID:+1h5mk+to
サラダを運んでいた手が震える。
とりあえず口に入れたけど、何の味も感じられなかった。
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 15:02:57.24 ID:+1h5mk+to
「ありがとうございます。でも、ごめんなさい」
「……俺じゃダメか?」
31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 15:03:48.80 ID:+1h5mk+to
タイミング悪く、メインのよくわからない名前のお肉が運び込まれる。
お皿がテーブルに置かれる音が、
どこか気取ったざわめきの中に溶け込んでいった。
32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 15:04:55.68 ID:+1h5mk+to
「やっぱり、男はだめか」
「はい、あと犬も」
33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 15:05:37.34 ID:+1h5mk+to
もうきっと、これでおしまいだ。
視線を落とすと、手つかずのメインディッシュが揺れていた。
34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 15:06:34.38 ID:+1h5mk+to
たぶん、決定打。
でも、これでいいんだ。
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