83: ◆H5DcZ7AtN.[sage]
2012/10/15(月) 22:47:42.32 ID:RuIi4zbDO
書きためが、だいぶ貯まってきた。
明日の朝迄には投下出来そう。
84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/10/15(月) 23:23:34.00 ID:DUnahbXao
期待してる
85: ◆H5DcZ7AtN.[saga sage]
2012/10/16(火) 05:44:43.44 ID:1k/+CnADO
目を擦っても目の前の不思議生物は消えない。
でも、辺りの通行人は、そいつを気にする気配はない……
「うーん……」
86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/16(火) 05:46:34.61 ID:1k/+CnADO
赤いリボンと眼鏡を着けた少女──ほむらだ。でも、何かが違う。
三つ編みが軽く逆立ちそうなくらいの覇気を滲ませている様は、学校で見たほむらとは正反対。
他人の空似か、双子の姉妹って方が納得がいく。
87:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/10/16(火) 05:49:08.00 ID:1k/+CnADO
「いや、全然答えになっていないんだけど」
答えていたとしても、最後の方が聞き取れなかったし……。
そして、少しばかりの沈黙。
88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/16(火) 05:50:46.48 ID:1k/+CnADO
マンションのエレベーターから降り、しばらく歩くと、ほむらが立ち止まった。
「へー、こんなところに住んでいるんだ」
「違うわ。ここは、巴先輩──もう一人の魔法少女の家。
89:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/10/16(火) 05:55:04.98 ID:1k/+CnADO
今日は嬉しいことがあった。後輩ができたのだ──魔法少女の。
3日前に会って、学校で会えると告げた彼女。
白と黒の翼を持つ彼女は、本人曰く“二重人格者”らしい。
90:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/10/16(火) 05:56:28.03 ID:1k/+CnADO
「凄いわ、暁美さん。これじゃあ、どちらが後輩か分からないわね」
「そうでもないわ、まだ充分に使いこなせた気がしないもの」
91:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/16(火) 05:57:42.13 ID:1k/+CnADO
「ちょっと、二人とも!?私のこと忘れてない?
そんなふうに仲間外れにされると寂しいわ……」
気兼ねの無い掛け合い。まるで昔からの腐れ縁のようだ。
そのせいで疎外感が堪らない。キュゥべえの裏切り者……
92:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/10/16(火) 05:59:51.28 ID:1k/+CnADO
一呼吸置いて、本題に入る。
「魔法少女の武器や能力って本人の“願い事”に纏わることが多いの。私のはリボン──生命を結び付けるもの。
予想だけど、昼間の貴女は翼──高みへ目指すための手段。
そうなると、貴女の願いに纏わるのは、弓になる。教えてくれない?」
93:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/16(火) 06:02:39.92 ID:1k/+CnADO
「だから本来の私は、昼間に貴女が見た“私”とあまり変わらない。間抜けで、トロくて、根暗で、何もできない人間だわ」
「貴女が、そんな事言っても嫌味にしか聞こえないのだけど……」
「しょうがないじゃない。だって、事実だもの……
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