18: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/09/29(土) 18:48:02.75 ID:wzXOjhvP0
「ティロ・フィナーレ!」
放たれたのは必殺の弾丸。
撃ち貫くと同時に光の帯で捕縛し圧殺する、マミの最大の一撃だった。
その弾丸は確実に魔女の胴体を射抜き、更に生じた光の帯がリボンと化して、頭を残して魔女の全身を拘束した。
後はそのまま、押し潰すのみ。
「やったぁ!」「さっすがマミさんっ!」
マミの勝利を確信し、二人が歓声をあげる。
マミもまたそれに答えて二人を見つめ、自信気な笑みを浮かべた。
勝利の余韻と安堵、そして新たな魔法少女となるかも知れない仲間を、守り抜くことが出来たという喜び。
それがマミの心を埋め尽くしていた。今度こそそれは、余りに致命的過ぎる隙だった。
捕縛され、圧殺されるのを待つばかりであったはずの魔女。
だが、その口の中から何かが溢れ出た。それは奇妙に姿を変え、肥大化し、一気にマミへと迫る。
気を緩めていたマミは、それから逃れることはできなかった。
悪趣味な化け物、そう言うより他にないそれは、巨大な顎を開き、濡れた牙を覗かせた。
そしてそのまま、目を見開き硬直したマミの身体に喰らいつく。
その直前。マミの視界に、何か小さく光るものが見えた。
「マミさ……っ、うわぁぁぁっ!?」
魔女の変貌と、マミの窮地にさやかが悲鳴を上げる。
けれどそれは、突如として巻き起こった激しい爆発によって遮られた。
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