過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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127
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 08:06:31.48 ID:FW+Jr7MZ0
『この患者は普通じゃないと言っただろ。中枢を探してくれ』
「……分かった」
汀がそう言った時だった。
以下略
128
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 08:07:15.10 ID:FW+Jr7MZ0
それは、血液のように赤かった。
否。
血液だった。
以下略
129
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 08:07:54.21 ID:FW+Jr7MZ0
汀は、頭の上から迫ってくる血だまりを見上げ、
足下の天井を蹴って、障子に向かって走り出した。
その途端だった。
以下略
130
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 08:08:22.41 ID:FW+Jr7MZ0
回転した。
小さな体を動かし、汀はもったりとした血液を掻き分けて顔を出し、息をついた。
しかし、ぬるぬるとローションのように、血液は彼女の体を沈み込ませようとする。
以下略
131
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 08:08:53.20 ID:FW+Jr7MZ0
★
気づいた時、彼女は一面の花畑の中に横たわっていた。
「……ゲホッ、ゲホッ!」
以下略
132
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 08:09:29.39 ID:FW+Jr7MZ0
無数の棘がついたつたに囲まれ、彼女は起き上がろうとして、
ビリビリと病院服のすそが破れたのを見て、舌打ちをした。
「……攻撃性が強すぎる」
以下略
133
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 08:10:10.08 ID:FW+Jr7MZ0
スプリンクラーが強すぎて、息も出来ない。
『汀、何があった!』
「大丈夫! 何でもない!」
以下略
134
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 08:10:41.28 ID:FW+Jr7MZ0
『頑張れ。俺はお前を、応援してる』
「分かった……」
頷いて、汀は近くの薔薇を手にとって、
以下略
135
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 08:11:08.71 ID:FW+Jr7MZ0
「そんなに血が好きなら
……好きなだけ飲ませてあげるわよ。好きなだけね!」
もう一度汀は、自分の腕を棘で切り刻んだ。
以下略
136
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 08:11:43.18 ID:FW+Jr7MZ0
★
病院服も破り取られ半裸で、体中に切り傷をつけた状態で、
汀は高速道路に横たわっていた。
以下略
137
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 08:12:11.31 ID:FW+Jr7MZ0
別の男性の声がした。
<お爺ちゃんは、死んだ方が幸せなのかもしれないよ>
<もうお爺ちゃんは、元にもどらないの?>
以下略
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