過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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168:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 19:59:43.81 ID:mpXVKIpT0
「汀、猫で遊ぶのはいいが、仕事が入った」

「今日はやだ」

「我侭を言うな。
以下略



169:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:00:22.30 ID:mpXVKIpT0
「そうだ」

「どうして?」

「クライアントのたっての希望だからだ」
以下略



170:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:00:57.24 ID:mpXVKIpT0
「猫で遊ぶのはお仕舞い。帰ってからまた遊べばいい」

「やだ! 小白も一緒に行くの!」

汀は、圭介を睨んで声を上げた。
以下略



171:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:01:31.06 ID:mpXVKIpT0
「小白が一緒に来なきゃ、私行かないもん!」

圭介の言葉を打ち消して、汀は大声を上げた。

こうなってしまっては、彼女は頑固だ。
以下略



172:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:02:16.69 ID:mpXVKIpT0
「圭介、だから私圭介のこと好き」

圭介はそう言われ、汀から顔をそらした。

そして小白のケージの前にしゃがみこみ、猫を凝視する。
以下略



173:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:03:19.78 ID:mpXVKIpT0


「遅くなりました」

圭介が車椅子を押しながら、
以下略



174:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:03:57.62 ID:mpXVKIpT0
コツ、コツ、と万年筆でテーブルを叩いていた議長席に座っている老人が、
二人を一瞥して、そして汀の抱いている猫に目を留めた。

しばらくそれを凝視する。

以下略



175:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:04:46.65 ID:mpXVKIpT0
老人が、沢山いた。

全員鋭い表情で汀を注視している。

そして老人の隣に、喪服を着た女性が座っていた。
以下略



176:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:05:27.07 ID:mpXVKIpT0
女性に座るように促し、老人は圭介に向けて言った。

「高畑医師。君の上げている業績を、我々は高く評価している。
今この場に、同席してくれたことを、まず感謝しよう」

以下略



177:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:06:17.33 ID:mpXVKIpT0
そして写真と経歴が載っているページに目を留めた。

まだ若い青年の写真が載っている。

汀がそこで頭を上げて、写真を見た。
以下略



178:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:06:51.17 ID:mpXVKIpT0
「今回のクライアントは、こちらの秋山早苗女史だ」

「知っています」

資料を自分の方に引き寄せ、パラパラと目を通しながら、
以下略



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