過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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178
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:06:51.17 ID:mpXVKIpT0
「今回のクライアントは、こちらの秋山早苗女史だ」
「知っています」
資料を自分の方に引き寄せ、パラパラと目を通しながら、
以下略
179
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:07:36.96 ID:mpXVKIpT0
議長席の老人が、コツ、コツと万年筆でテーブルを叩いて、
彼らを黙らせてから言った。
「意外だな。もう少し話を聞かなくてもいいのか?」
以下略
180
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:08:17.15 ID:mpXVKIpT0
「今回のダイビング(治療)は、マスコミにも大きく報道されている。
注目されている一件だけに、失敗は許されない。
その意味は、理解していただけるな」
「はい」
以下略
181
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:08:54.51 ID:mpXVKIpT0
「我々に、その死刑囚を救えと?」
「ああ、そうだ」
老人が、ゆっくりと頷く。
以下略
182
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:09:33.32 ID:mpXVKIpT0
「まぁ、いいでしょう。
それで、この場にこの子を呼んだ理由を教えていただきたい」
老人達がざわつく。
以下略
183
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:10:13.25 ID:mpXVKIpT0
「どうか、どうか助けてください」
彼女が握り締めているハンカチが、ギチ、と音を立てる。
「どうしてですか?」
以下略
184
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:11:02.00 ID:mpXVKIpT0
「それの何が悪いんですか!」
ドンッ! とテーブルを叩いて、秋山が金切り声を上げた。
汀がビクッと体を震わせ、
以下略
185
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:11:37.67 ID:mpXVKIpT0
圭介は黙ってそれを聞いていたが、
やがてクッ、と口元を押さえて、小さく笑った。
「何がおかしいんですか!」
以下略
186
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:12:15.69 ID:mpXVKIpT0
体を丸めて小さくなっている汀を一瞥して、彼女は高圧的に言った。
「あなたは仕事を請けるといいました。
でも、それ以上私と娘を辱めると言うなら……」
以下略
187
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:12:46.90 ID:mpXVKIpT0
そこで議席の老人が咳払いをし、圭介を見た。
「高畑医師。口が過ぎる」
「あなた方は根本的な勘違いをしていらっしゃる」
以下略
188
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:13:17.63 ID:mpXVKIpT0
「ですが、請けましょう。報酬は指定額の三倍いただきます」
老人達が眉をひそめる。
議席の老人が、一拍置いてから聞いた。
以下略
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