過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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828:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/24(水) 19:54:51.14 ID:vFBSZDNN0
周囲の痛いほどの視線におどおどしながら理緒が言う。

圭介は頷いて、自分の席に座ると、
手を伸ばしてホワイトボードに丸い円を書いた。

以下略



829:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/24(水) 19:55:35.09 ID:vFBSZDNN0
聞かれた理緒は、しばらく考えてから答えた。
「その人そのものだと思います」

「正解だ。人間の存在そのものに形を定義することは出来ない。
でも、物質としてこの世に存在している以上、
以下略



830:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/24(水) 19:56:13.78 ID:vFBSZDNN0
「まだ実際のところ、世界的にも成功した例はないが、
理論的には可能なんだ。理論といっても単純明快なことだ。
精神中核を、傷つけないように、何か強固なもので守ればいい」

円の中心の丸を、四角い線で囲んで、圭介は続けた。
以下略



831:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/24(水) 19:56:44.34 ID:vFBSZDNN0
首を振って、圭介は言った。

「まぁそれは、おいおい話していこう。
今日は二人の『訓練』だ。それに、心強い助っ人も用意した」

以下略



832:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/24(水) 19:57:19.23 ID:vFBSZDNN0


まだ眠っている汀の車椅子を押し、
ぞろぞろとついてくる医師たちを尻目に、
理緒は訓練室と書かれた部屋の中に入った。
以下略



833:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/24(水) 19:57:55.59 ID:vFBSZDNN0
呼びかけられ、理緒もふっ、と軽く笑う。

「ソフィーさん。また日本にいらっしゃったんですか」

「ええ。今回のダイブに、私の協力がまた必要だって要請を受けてね。
以下略



834:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/24(水) 19:58:29.03 ID:vFBSZDNN0
「この小娘……」

毒づいて、彼女は圭介を見た。

「ドクター大河内の件は聞いたわ」
以下略



835:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/24(水) 19:58:58.09 ID:vFBSZDNN0
「あなたに心配されるようなことは何もありません」

「相変わらずつれないな。今回は、研究の意味もかねて、
日本の赤十字委員会の方々が同席する。
ソフィーは、それで構わないな」
以下略



836:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/24(水) 19:59:41.08 ID:vFBSZDNN0


理緒が目を開けた時、そこは炎に包まれていた。

思わず悲鳴を上げて、しりもちをつく。
以下略



837:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/24(水) 20:00:13.35 ID:vFBSZDNN0
「スカイフィッシュ……? 何ですか、それ……?」

「あなたは知らなくてもいいことよ」

ソフィーはそう言って、周りを見回した。
以下略



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