過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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893:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/25(木) 17:27:03.05 ID:CgQnpWSV0
理緒がダイブできるような状態ではないことを確認して、
汀は彼女を背負い直し、
ヨドバシカメラの脇から顔を出して、外を見回した。

「……多分、この人にとって思い出が深い場所なんだ。
以下略



894:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/25(木) 17:27:38.02 ID:CgQnpWSV0
「いいの? 汀ちゃん……」

理緒は言いよどんで、そして意を決したように言った。

「高畑先生は何かを隠してます。
以下略



895:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/25(木) 17:28:16.27 ID:CgQnpWSV0
そして二人を誘導するように、アメ横センタービルの中に走っていく。

「待って、一人で行っちゃ駄目、小白!」

汀がそう言って、傘を放り出し、慌てて後を追う。
以下略



896:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/25(木) 17:28:54.01 ID:CgQnpWSV0
目の前の砂画面の男は、
ダラリと体を弛緩させて椅子に腰掛けていた。

「匂いだ」

以下略



897:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/25(木) 17:29:28.95 ID:CgQnpWSV0
「変質……? 田中敬三さん、
対マインドスイーパー用のトラップを作ってます!」

理緒が悲鳴のような声を上げる。

以下略



898:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/25(木) 17:29:57.38 ID:CgQnpWSV0
汀がそう言って、近くの人の自動小銃を奪い取って脇に挟んだ。

「急ぐって……どうしたら……」

「その人を『起動』させて!」
以下略



899:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/25(木) 17:30:29.67 ID:CgQnpWSV0
理緒が耳を塞いで体を丸くする。

十数秒も爆音は続き、やがて硝煙が収まり、周囲がクリアになる。

汀が自動小銃を構えながら、前に進もうとした時だった。
以下略



900:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/25(木) 17:31:00.10 ID:CgQnpWSV0
スカイフィッシュだった。

ドクロのマスク。

ボロボロのシャツにジーンズ。
以下略



901:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/25(木) 17:31:52.17 ID:CgQnpWSV0
一貴の背後から、岬が顔を出して、震え始めた汀を見る。

「なぎさちゃん……? あなた騙されてるよ。
一緒に行こ。いっくんも、たーくんもいるよ」

以下略



902:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/25(木) 17:32:25.33 ID:CgQnpWSV0
「役立たず。一瞬でも期待した私が馬鹿だった」

『……弁解はしない。汀、その人の心を守れ。
そいつらの侵入元が特定できない』

以下略



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