過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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99:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 07:44:42.17 ID:FW+Jr7MZ0


大河内が頼んだ寿司の出前を前に、汀は、自分の部屋で、
彼とゲームに熱中していた。

以下略



100:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 07:45:19.14 ID:FW+Jr7MZ0
大河内もリモコンをテーブルに置き、彼女の汗をタオルで拭う。

「汀、少しはしゃぎすぎだ。休んだ方がいいぞ」

圭介が資料から目を離さずに言う。
以下略



101:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 07:47:18.87 ID:FW+Jr7MZ0
「どれがいい?」

「うに」

「やめておけよ」
以下略



102:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 07:48:01.85 ID:FW+Jr7MZ0
しかしその顔が、すぐに青くなり、彼女は口元を手で押さえた。

「ほらな」

慌てて大河内が洗面器を彼女の前に持ってくる。
以下略



103:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 07:48:30.40 ID:FW+Jr7MZ0
バタン、と音を立ててドアが閉まる。

少し沈黙した後、汀はため息をついた。

「……圭介、怒ってる」
以下略



104:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 07:49:07.50 ID:FW+Jr7MZ0
大河内が、発しかけていた言葉を飲み込む。

そこで汀は、突然右手で頭を押さえた。

強烈な耳鳴りとともに、彼女の視界が暗転する。
以下略



105:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 07:49:38.15 ID:FW+Jr7MZ0
血だまり。

コンクリートの地面。

先の見えないスコール。
以下略



106:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 07:50:07.07 ID:FW+Jr7MZ0
――何をなくしたの!

汀は叫んだ。

何度も、何度も。
以下略



107:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 07:50:42.55 ID:FW+Jr7MZ0
「…………っ」

頭を振り、汀が声にならない叫び声を上げる。

頭の奥の方に、抉りこむような頭痛が走ったのだ。
以下略



108:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 07:51:53.65 ID:FW+Jr7MZ0


「……悪かった。汀ちゃんの病状を、軽く考えていたよ」

診察室の椅子に座り、大河内がため息をつく。
以下略



109:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 07:52:30.62 ID:FW+Jr7MZ0
「そうか?」

顔を上げずに、彼は続けた。

「まぁ、起きた頃には忘れてるさ。それより見てみろ、大河内」
以下略



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