過去ログ - 見習い魔法使いのいつもと違う一日
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42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/09(金) 15:48:07.56 ID:iX4/EhmQo
「こっちだ!」
ルークがリリーを引っ張る。
開け放された時計塔の入口の方だ。横に立っている札には「一般公開中」の文字。
43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/09(金) 15:48:37.51 ID:iX4/EhmQo
「小僧どもオォォォ……!」
ぜえはあと息を切らすリリーとルークの背後にゆらりと影が差す。
おじさんは息を切らすこともなく、逆光になった暗い顔にらんらんと目を輝かせていた。
「もう逃げ場はないぞ……!」
44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/09(金) 15:49:23.34 ID:iX4/EhmQo
ぎりぎりまでリリーたちを追いつめて、おじさんの足が止まった。
「覚悟はいいか小僧ども」
「あんまりできてないかも……」
「ならあの世で後悔するんだな!」
45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/09(金) 15:49:55.99 ID:iX4/EhmQo
おそるおそる目を開けて。風の魔法が成功したことを悟った。
これだけ高いところならば風たちにも声が届く。
隣を見ると、月王草を持つ反対の手で帽子を押さえてルークが宙に浮いていた。
46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/11/09(金) 15:50:33.96 ID:iX4/EhmQo
あともうちょっと
47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]
2012/11/09(金) 20:40:17.51 ID:3nwyPmuAO
乙
絵本を読んでるような懐かしい気持ちになれる話だ(*´Д`*)
48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/09(金) 20:55:54.80 ID:iX4/EhmQo
村まで戻るともう夕方だった。
結構な距離を歩いたのと町での騒動でもうへとへと。
いつもより一日が長かったようにも感じる。
49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/09(金) 20:56:53.07 ID:iX4/EhmQo
……
家に戻ると、ルークは仕事を手伝わなかったことで叱られた。
一応、魔女に脅されたんだと言い訳したが、魔女に近付くお前が悪いと一蹴された。
50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/09(金) 20:57:33.40 ID:iX4/EhmQo
……
「できた!」
リリーは小さな瓶を片手に歓声を上げた。
51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/09(金) 20:58:01.91 ID:iX4/EhmQo
「なんですか師匠」
「村の方から人が来てね。急患だって。行ってくるよ」
師匠はあの村で患者が出ると医者として呼ばれることがある。
魔法使いの師匠が出張るのだから結構大事であることが多い。
52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/09(金) 20:58:28.58 ID:iX4/EhmQo
ルークはベッドに寝かせられていた。
顔は痣だらけで、擦り傷もいっぱい。
ゴホッと吐いた咳には血が混じっているようだ。
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