過去ログ - 見習い魔法使いのいつもと違う一日
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/05(月) 22:31:08.94 ID:kZDZdb8No
屋根裏に引き返すと、タビはまだそこで丸まっていた。
師匠を起こしに下りる前と少しも変わっていない。
師匠はそれを見てやっぱり眠そうにぼりぼりと頭を掻く。
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/05(月) 22:31:39.19 ID:kZDZdb8No
「そうだっけ?」
「ああ、師匠はいつもおそ起きですから知らないかもしれませんね」
ふうむ、と師匠は顎に手を当てた。
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/05(月) 22:32:07.15 ID:kZDZdb8No
「ちがいますよう。だってわたし、嫌な感じがしましたし」
リリーがそう言うと、師匠は鋭く目を細めた。
「それは、本当かい?」
「はい」
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/05(月) 22:32:33.87 ID:kZDZdb8No
「そんなの分かってますよ。分かってても言わないようにしてたのに!」
さすがにむかっ腹がたって強く師匠を睨んだ。
それでも動じてくれないのが師匠なのだが。
「分かってても本人が言えないことは、誰かが代わりに言ってあげなくちゃいけないね」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/05(月) 22:33:30.15 ID:kZDZdb8No
「タビ……」
タビの体は温かかった。
いつもは触ろうとすると怒るので、こうやって体温を感じることすらなかったのだけれど。
なんだかそのぬくもりが無性に悲しい。
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/11/05(月) 22:34:49.31 ID:kZDZdb8No
つづく
短めに話を組んだので、多分三日四日で終わるはず
もしよかったらどうかお付き合いを
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県)[sage]
2012/11/05(月) 22:37:58.79 ID:ikuxvg+yo
おつ。面白そう
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/11/06(火) 18:16:13.35 ID:F7JvMVSIO
ほう
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/07(水) 22:08:44.83 ID:go5bAEUEo
リリーは勘の良い、というか"見えてしまう"女の子である。
といっても別にお化けとかは見えない。そういうのはいないと思う。
けれど、普通の人が気づかないことに気づいたり、知りえないことを知ってしまうことがあるのだ。
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/07(水) 22:09:17.62 ID:go5bAEUEo
そんな人に預けられるのだからまあ、ていよく厄介払いされたと見ることもできる。
ただ、リリーはそのことについてはあまり考えない。
考えてももう仕方ないし、魔法の勉強に忙しいのでそれどころじゃなかったから。
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