41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/11/25(日) 00:17:48.42 ID:rbd3xKCNo
 しばらく頭を冷やすために休憩した。余計な時間を使ってるとも分かっていながらも。 
 ただでさえ、宿で一泊していて遅れをとっているのに。 
  
 しかし、森を歩くと雨が降りだした。 
 突然のスコールのような雨。 
42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/11/25(日) 00:22:21.23 ID:rbd3xKCNo
 そして、しばらく走ったあと、洞窟を見つけてそこに入り込んだ。 
 運が良かったとも言えるし、後々の事を考えると運が悪かった。 
  
 だが、驚くことに奥のほうに明かりが見える。 
  
43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/11/25(日) 00:33:51.11 ID:rbd3xKCNo
 明かりの正体である松明は土の壁に括りつけてあった。 
  
 まるで誰かがここで生活をしているかのようだった。 
  
 (こんな森の中で……。誰が?) 
44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/11/25(日) 00:46:05.18 ID:rbd3xKCNo
 ドーム状になっている天井の方を見ていると、上の方に穴があった。 
 見るからにこの洞窟の続き、といった感じである。 
  
 私はそこに何か一角獣繋がりの宝でもあればいいかと思い登った。 
 土の壁を登り、なんとか登り切れ穴に入った。 
45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/11/25(日) 00:51:39.37 ID:rbd3xKCNo
 戻って見下ろす。 
 するとそこには一角獣がいた。 
 馬のような体は馬のそれよりも何倍も大きく、そして大きな角。 
  
 「あれが……ユニコーン……」 
46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/11/25(日) 01:00:58.58 ID:rbd3xKCNo
 頭を大きく振りながら突進する一角獣。 
 真はなんとか避ける。 
  
 一角獣が壁にぶつかった衝撃が洞窟中に伝わり、揺れる。 
 危うく下に落っこちる所だった。 
47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/11/25(日) 01:05:26.58 ID:rbd3xKCNo
 真(なんであの女がここに……!) 
  
 真(ボクをあんな場所から見下ろして笑うのか……! クソ!) 
  
 結局、私もあの一角獣の角の欲しさに彼女がどう戦うのかを見て 
48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/11/25(日) 01:10:16.16 ID:rbd3xKCNo
 真だってこの高さくらい彼女の身体能力を持ってすればこちらに登ることも可能なのだろうが、 
 一角獣自体がそうはさせないだろう。 
 洞窟の入り口ギリギリのサイズの一角獣は真の身長を遥かに超えている。 
  
 「あんな所から馬鹿にして! こんな所で、死んでたまるか!」 
49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/11/25(日) 01:12:13.51 ID:rbd3xKCNo
 ――僕がお姉ちゃんを守ってあげるよ。 
  
  
 なんでこんな時に出てくるのよ。 
 あなたが出てきたら……私は……もう何も言えないじゃない。 
50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/11/25(日) 01:14:51.76 ID:rbd3xKCNo
 「僕は、立派な勇者だったってさ」 
  
 ――お姉ちゃん、僕、大きくなったら立派な勇者になるんだ! 
 ――ふふ、きっとなれるわ。応援してる。 
  
51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/11/25(日) 01:19:23.11 ID:rbd3xKCNo
 どうやら一角獣の帯電される場所が角だったらしく、その帯電する場所を失ったその痛みに 
 暴れまわる一角獣を目の前に、戦闘不能の真を後ろに。 
 そして、荷物の中から素早く回復薬を取り出し、後ろも見ずに放り投げた。 
  
 「何をぼさっとしてるの! 早く使いなさい!」 
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