10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/11/27(火) 19:34:19.06 ID:/twlZ/wDO
…………………………
執事「……おや?」
手繰る綱を緩めて、執事が眼下に視線を走らせる。
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2012/11/27(火) 19:56:07.21 ID:/twlZ/wDO
村人1「あ、あんた! ここは危険だ!」
村娘「そうよ! 早く逃げて!」
開口一番に警告を飛ばしてくる男女。
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2012/11/27(火) 20:23:52.52 ID:/twlZ/wDO
野盗1「ヒャッハー! 逃がさねえぜ!」
野盗2「馬車だ! 金持ってそうだ!」
野盗3「ジジイ! 金置いてけ!」
野盗4「わりいなぁ……ケッケッケッ!」
野盗5「中に何があるんだぁ? ええ?」
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2012/11/27(火) 20:43:06.72 ID:/twlZ/wDO
執事「……おや?」
急に、馬車の幌がもぞもぞと動き始めたのを見て執事は眉をひそめた。
それは、不自然に盛り出た幌の一部分。
そこを少女が背中を預けていたはずの場所だと執事が思い出すと同時、幌の膨らみが収まり、代わりにヒタヒタと馬車の中を素足で歩くような音が聞こえ始めた。
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/11/27(火) 22:48:35.67 ID:/twlZ/wDO
…………………………
村長「村がぁ……ワシらの村がぁ……」
少女の放った魔王ビーム(基礎威力・魔王ドーム44杯分)によって野盗たちは空の彼方へと消え去った。
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2012/11/29(木) 02:55:18.51 ID:NexFuiRDO
…………………………
執事「さて、現状を確認しましょう」
少女「……ん」
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2012/11/29(木) 15:32:19.94 ID:NexFuiRDO
執事「我々が今いる地域がここです」
執事は新しく用意したテーブルに一枚の地図を広げ、ある地点を指差して言った。
そして、執事はそのまま地図をなぞるように指し示す指を上下左右へと動かして説明を続ける。
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/11/29(木) 21:33:58.60 ID:NexFuiRDO
〜 村長宅 〜
村長「よくぞ来てくださいました」
少女「……ん」
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2012/12/01(土) 00:06:52.09 ID:Bkbhd/eDO
〜 領主の館 〜
村人1「そ、それじゃ……失礼します『領主様』!」
少女「……ん」
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2012/12/01(土) 16:28:47.20 ID:Bkbhd/eDO
黒い木製の棺桶。
ダンジョンの奥にありそうな、きらびやかな宝箱。
重厚な白銀色の装甲で覆われた、西洋式の全身鎧。
そして絡み合うツタで作られた、人間大の球体。
それらは執事の抱える荷物の山から投げ捨てられると、地面にぶつかって「ぬおぅ」や「はうわ」などバラエティーに富んだ悲鳴を奏で上げた。
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