過去ログ - 【オリジナル】魔導機人戦姫 第34話〜【なのかもしれない】
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[saga sage]
2012/12/03(月) 20:22:25.34 ID:uc/YTnbAo
カナデ「ブレンネンクリンゲッ!!」
右の大剣が奏に向けて振り下ろされる。
奏「ッ!?」
だが、奏も即座にその間合いの外へとバックステップで回避し、さらに武器を構え直す。
もう、話し合いが通じる段階ではないようだ。
奏(そう、だろうね……)
諦めではなく、その事実を受け入れる。
カナデ「シュトロームクリンゲッ!!」
そして、構えた奏に向けて、左の二の太刀が振り下ろされた。
シュトロームクリンゲ――独語で“流れる刃”の名の通り、
赤銀に輝く流水変換された魔力を纏った刃だ。
奏「リョートリェーズヴィエッ!」
奏は右手に構えていたスニェークに氷結変換した魔力の刃を精製し、
その二の太刀を受け止める。
青銀の氷と赤銀の水がぶつかり合って激しい魔力光を放つ。
奏(やっぱり、重い……!)
カナデの大刀を受け止めながら、奏は心中で呟く。
流水変換に対して絶対的に上位である氷結変換の魔力刃にも拘わらず、
奏のリョートリェーズヴィエはカナデのシュトロームクリンゲに押されつつあった。
クレースト<奏様、一旦離れて下さい!>
奏<了解!>
クレーストのアドバイスに従い、奏は足下に牽制の魔力弾を放って距離を取る。
カナデ「離れても無駄よっ!」
だが、カナデは一足飛びにその距離を詰め、再び二刀の大剣に炎と水を宿す。
奏(あまり何度も真っ向から受けてはいられない……!)
振り下ろされる大剣を回避しながら、奏は十字槍に魔力を込め続ける。
ビール空軍基地での戦闘でも真っ向から攻撃を受け止めたが、
その時も腕に痺れを残すほどの膂力だった。
身体による腕力強化か、それとも純粋に魔力量の違いで圧倒されているのか分からないが、
何度も真っ向勝負を挑まれては腕が保たない。
クレースト<どうやら、奏様とは根本的に戦闘パターンが違うようですね……>
愛器の解析を聞きながら、奏は心中で頷く。
そう、それは分かっていた。
奏の得意とする戦法はスピードを活かした高速戦闘だが、
カナデは突破力に任せた典型的なパワータイプの戦法だ。
だが、カナデにはそれに加えて、
加速中の結に合わせて斬撃をたたき込めるだけのスピードが加わっている。
今も奏はすんでの所でカナデの斬撃を回避している状況だ。
先程のように下手にタイミングをずらされたら、また真っ向から斬撃を受け止めるしかない。
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