過去ログ - ほむら「Raven"S"」
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42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 22:59:31.87 ID:dlefWGSko
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予言書。それはアポカリプティック・ビーストの顕現を予見する、美国織莉子の最後の遺物だった。

「ずっとずっと書き溜めていたものを私が継承した、というわけだよ」
以下略



43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 23:00:20.54 ID:dlefWGSko

答えは簡単に返ってきた。

「色々さ。本を書いたり、ドラマや映画の脚本を書いたり、基本は文筆業で稼いでる、今はね。
 一つ一つは大したもんじゃないけれど、いくつもの名義で年に何冊か書いてるよ。
以下略



44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 23:00:55.78 ID:dlefWGSko

「生存が確認できれば、あとは話が早い。上位監察官専用の連絡回線で人相書きを配布して見つけ出し、特に隠密活動に長けた連中にそれとなく見張らせた。
 そしたら、なんと食料雑貨エトセトラに安物しか使っていないというじゃないか。
 それも、その場限りの簡易アカウントなんていう社会的には最も信用ならない身分証を使っての買い物だ。
 キミが昔っから、"品質の良いものを末永く使う"タイプだってのは知っていたからね。これはもう、にっちもさっちもいかない生活状況なんだな、と勘付いたってわけさ」
以下略



45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/30(日) 23:01:32.24 ID:dlefWGSko

「ああ、彼女は……言ってしまっても良いかい、ほむら?」

一瞬の逡巡。美国織莉子のシステム外にいる自分を、キリカがどう評するのか。

以下略



46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 23:02:05.91 ID:dlefWGSko

私は、とほむらは言った。

「貴女と、美国織莉子を、友達だと思ったことは一度もないわ、無いのよ。ただその方が都合が良いと考えたから、友達のように接しただけ。ただ、それだけのことよ」

以下略



47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 23:03:08.37 ID:dlefWGSko
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ホテルへの道すがら、ぽつぽつと雨音が響いたかと思うと、それはたちまち勢いを増して水のカーテンになった。
ゲリラ豪雨だ。今や亜熱帯さながらの気候な東京では、上昇気流のあおりを受けて時折こういった集中豪雨が発生することがある。

以下略



48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/30(日) 23:04:05.84 ID:dlefWGSko





以下略



49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 23:04:41.94 ID:dlefWGSko

彼女らが喪われたあの地は、ほむらが居続けるにはあまりにも居た堪れなかった。

ほむらは当て処なく世界を放浪した。そうすることで、少しは気が晴れるかもしれないと思ったからだ。

以下略



50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/30(日) 23:04:42.96 ID:ELQ0sPhco
注意書きありがとう
おかげで地雷踏まずに済んだ


51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/30(日) 23:06:01.68 ID:dlefWGSko





以下略



52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 23:06:40.87 ID:dlefWGSko

いや違う、世界は悲劇に満ちている。だけれども、少なくとも悲劇と同じくらいには、世界には幸福が満ちていてるはずだ。いや、きっとそうだ。そうに違いない。

けれど結局、ほむらはそれを見出すことが出来ずにいる。

以下略



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