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2012/12/24(月) 20:57:36.91 ID:E5MUZ4RSO
今日誕生日をむかえた少女がいた。
雪歩「プロデューサー……」
その少女は家族や友達に今日の誕生日を祝ってもらえたけれど、
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2012/12/24(月) 20:58:05.81 ID:E5MUZ4RSO
彼女は驚いた。だが、それはサンタクロースがいたことに驚いたのではなく、
雪歩「ぷ、プロデューサー!?」
サンタクロースが彼女のプロデューサーだったから驚いた。
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2012/12/24(月) 20:58:44.71 ID:E5MUZ4RSO
??「私は『プロデューサー』という人物ではありません」
サンタクロースは言った。
普段の彼女ならそう言われた瞬間、いきなり知らない男性が近くにいることに怯えてもおかしくないのだけれど、
今この時だけは目の前のスカートをはいた男性がプロデューサーでないことに安心した。
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2012/12/24(月) 20:59:18.35 ID:E5MUZ4RSO
雪歩「……本当のサンタクロースなんですね?」
さんた「はい」
雪歩「えっと、その姿は擬態……なんですよね?」
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2012/12/24(月) 21:00:39.41 ID:E5MUZ4RSO
さんた「そうですか、それは失礼しました」
少女は言ってからもしサンタクロースの本当の姿が話のようなおひげの立派な老紳士だった場合の、
さらなる悪鬼地獄絵図を恐れたのだけど、その心配は杞憂に終わったらしく、
気がつけばサンタクロースは白銀の髪を持った美しい女性に変わっていた。
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2012/12/24(月) 21:01:05.75 ID:E5MUZ4RSO
さんた「では話を戻しましょう。
欲しいもの、望みのこと、なんでもおっしゃってください。
かなえてさしあげましょう」
雪歩「えっ? えっと、それじゃあ……」
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2012/12/24(月) 21:01:33.47 ID:E5MUZ4RSO
さんた「決まりましたか?」
サンタクロースが言うと、少女は聞いた。
雪歩「どうして私のところに来たんですか?」
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2012/12/24(月) 21:02:36.55 ID:E5MUZ4RSO
雪歩「やっぱり駄目なんでしょうか?」
さんた「いえ、望み自体は大丈夫なのです。
ですが、実は……言わぬように言われました仕方ありません。
私があなたのもとに来た理由はプロデューサーが願いの権利を、あなたに譲渡なされたからなのです」
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2012/12/24(月) 21:03:40.98 ID:E5MUZ4RSO
さんた「だから困りました。私、今日中に願いを叶えないと月に帰れないのです」
雪歩「えっ、本当ですか!?」
サンタクロースが月に帰るなんて初耳ではあるが、少女は一々そんな野暮にはつっこまなかった。
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2012/12/24(月) 21:05:15.57 ID:E5MUZ4RSO
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2012/12/24(月) 21:05:54.78 ID:E5MUZ4RSO
さんた「……」
雪歩「……」
さんた「……さようなら」
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