過去ログ - 木場真奈美「木場サンタ?」
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24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/25(火) 01:42:19.71 ID:ciVG5wjy0
当惑というか、すでに混乱の極みにある私を気にする様子もないイヴ。
――とうとう、ソリを引きながら階段を駆け上がり、ブリッツェンが突進してくるのが見えてきた。
両開きの扉を勢いよくぶち破って飛び出してくる。軽トラックばりに大きいソリに山盛りいっぱい積まれたプレゼント袋……
あれ、足りないんじゃなかったか。あれでも足りないのか。いや、そんなことはもうどうでもいい。
そして、飛び出した勢いのままふわりと浮き、そのまま空に向かってまっすぐ突き進むブリッツェン。
以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/25(火) 01:45:45.33 ID:ciVG5wjy0

          ※         ※         ※


「うぅ、怖いよぅ…… やっぱり早苗さんにでも連絡すれば良かった……」
以下略



26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/25(火) 01:48:17.73 ID:ciVG5wjy0
「おいイヴ!落ちる!いったんブリッツェンを止めてくれ!」
「は、はい〜!ブリッツェン、ストップですよ〜!ストップ〜!」

屋上に踏み入った私の目にしたものは、空を飛ぶトナカイとソリ。それに乗るイヴちゃんと、ぶら下がる真奈美さんでした。

以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/25(火) 01:50:02.45 ID:ciVG5wjy0
イヴから渡されたサンタ服を着込むと、極寒の冬空にも何のことはなく耐えられた。
普段より近い雲と舞い散る雪、眼下に広がる光あふれる街と、思わず息を呑むような絶景がみるみるうちに流れていく。
普通に生きていては味わえない感覚にしばし感動を覚える……
が、今は少々イヴと話したいこともあったので、私は意識を現実に引き戻し、前方の座席に座るイヴに声をかけた。

以下略



28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/25(火) 01:51:50.93 ID:ciVG5wjy0
「私も一応は自分の意志で付いて来たからな。とやかく言うつもりはないんだが」
「う〜ん。木場さん、夢を届けるって言ってたじゃないですか〜」

速度が収まったので、荷台を移動してイヴの横へと座る。
典型的なサンタのイメージである、恰幅の良い男性のサンタ用に作られているのか、私たちは二人並んでちょうどよく収まった。
以下略



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/25(火) 01:54:09.65 ID:ciVG5wjy0
輿水。表札にはそう刻まれていた。

「幸子か…… 確かに苦労人な感はあるし、割と良いチョイスだとは思うが……サンタを信じているような年か?」
「どうでしょう〜。まぁ、まずは幸子ちゃんの寝室を探しましょう〜」
「……ところで、仮に彼女へのプレゼントが決まったとして、どうやって置くんだ?」
以下略



30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/25(火) 01:58:26.88 ID:ciVG5wjy0
イヴが音もなく窓を開け、注意深くカーテンをずらす。私はいざというとき見つからないよう、脇に隠れている。

「……ビンゴです〜。手紙と大きめのサンタ用靴下を確認しました〜」
「おいおい……」

以下略



31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/25(火) 02:04:58.97 ID:ciVG5wjy0
開いて、閉じる。その間に、じっくり読むという行為は存在していなかった。
もういちど開く。じっくり読む。頭を抱える。
あちゃー。イヴは表情でそう伝えてきた。

「これはのっけから核爆発なみの地雷ですね〜。夢の伝導師木場サンタさん、どうしましょう〜」
以下略



32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/25(火) 02:07:08.36 ID:ciVG5wjy0

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……さて、こんな風に一生懸命、自信を持ちきれない自分を取り繕いながら、なんとかアイドルとして頑張っています。
やっぱり、どこか無理しているのは自分でも分かってますし、それが結果としてキャラに結びついて売れているというのもあると思います。
以下略



33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/25(火) 02:14:44.66 ID:ciVG5wjy0

「……なぁ、イヴ」
「は、はいっ!」
「私はなんてことをしてしまったんだろうな。こんな、何が出来るわけでもないのに、人の心の傷を覗き見て……」
「はわわ!木場さんのせいじゃないです〜!落ち着いてくださいぃ〜!」
以下略



34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/25(火) 02:17:52.21 ID:ciVG5wjy0
「なんですかこんな夜中に…… サンタさんってことは、まさか…… まさかないでしょうけど……」

私たちのちょうど真下、幸子が窓から顔を出した

(声、出しすぎちゃいましたね〜。かなり警戒されました〜)
以下略



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