過去ログ - イチローが学園都市にやってくるようです -再試合-
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◆I045Kc4ns6
2013/01/12(土) 02:09:32.75 ID:rNkSflO00
その後、今度は彼の要望で行われた測定について記していこう。
行った測定は移動系、精神系、火炎系、大気系、電気系の五つ。
そのどれにおいても彼は遺憾なく力を発揮し、その結果どれも測定不能となった。
一部は測定する側の理解不能も含まれる。
以下略
78
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◆I045Kc4ns6
2013/01/12(土) 02:10:02.27 ID:rNkSflO00
火炎系と大気系の測定では彼はバットを使用した。
何をするのか全く想像できない測定員達は見ていることしか出来なかった。
そして彼はただバットを振った。ただそれだけだった。
以下略
79
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◆I045Kc4ns6
2013/01/12(土) 02:10:34.19 ID:rNkSflO00
時計の針は既に十二時の位置にあり、学生達は各々昼食を取る準備を始める。
ある者は前の授業について愚痴を零しながら友人と席を動かして弁当を広げ、またある者は学食に移動する。
御坂美琴は後者に該当する。先述のように朝から気分が良くないので自分で用意する気にはなれなかった。
以下略
80
:
◆I045Kc4ns6
2013/01/12(土) 02:11:12.44 ID:rNkSflO00
適当に空いている席を見つけ、とりあえず一息つく。
食欲はあまり無いが、食べなければこの気持ちも落ち着かないだろう。
そう思考を切り替えてメニューを眺める。その途中、何人かの生徒が同席を持ちかけてきた。
誰かと一緒に食事をするのは良いことだ。一人よりも食は美味しくなるし話は進む。
以下略
81
:
◆I045Kc4ns6
2013/01/12(土) 02:11:39.47 ID:rNkSflO00
「お姉様……やはり元気が無いようですのね」
「く、黒子?どうしてここに……というか頭……」
以下略
82
:
◆I045Kc4ns6
2013/01/12(土) 02:12:44.96 ID:rNkSflO00
「分かりますの。とてもとても分かりますの。さぁお姉様、顔をあげなさいな」
あぁ本当にこの後輩は何でもお見通しだ。
普段の行動言動には少し問題アリだけど、困難なことに直面した時、頼りになるのは大概彼女だ。
以下略
83
:
◆I045Kc4ns6
2013/01/12(土) 02:13:10.69 ID:rNkSflO00
「そうですの。私の愛しのお姉様をこんなにも……こんなにも悩ませる彼には私はもう我慢ならないですの。
私の風紀委員の活動や生活はまだいいですの。でもお姉様の苦悩の種となるのは……許さないですの!
既にこの黒子。奴の鼻を明かす手段を考えておきましてよ?
講演自体は止められないですけど、お姉様の最後の感想文はどうにか有耶無耶にできますの」
以下略
84
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◆I045Kc4ns6
2013/01/12(土) 02:13:37.81 ID:rNkSflO00
「さて、いよいよか……」
イチローが立っているのは講演会場の入り口。
この扉の向こう側には自分の登場を待っている生徒達がいる。
以下略
85
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◆I045Kc4ns6
2013/01/12(土) 02:14:18.37 ID:rNkSflO00
「あー……緊張する……」
周りの人が拍手喝采の中、御坂は呟く。その声は拍手に掻き消され誰の耳にも届かない。
とても笑顔で迎えられるような気分じゃない。
以下略
86
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◆I045Kc4ns6
2013/01/12(土) 02:16:48.38 ID:rNkSflO00
「き……気をつけろ……あの男……イチローに……」
「へ……?気をつけろって……寮監!?」
以下略
87
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◆I045Kc4ns6
2013/01/12(土) 02:17:58.63 ID:rNkSflO00
座っている壇上から、イチローは周りを一通り見回した。
女生徒達それぞれが様々な表情で、目で、自分を見ている。
その瞳に宿るのは期待か興味か、それとも別のものなのか。
それらの想いにどう応えるかは自分次第である。
以下略
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