過去ログ - イチローが学園都市にやってくるようです -再試合-
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80: ◆I045Kc4ns6
2013/01/12(土) 02:11:12.44 ID:rNkSflO00

適当に空いている席を見つけ、とりあえず一息つく。
食欲はあまり無いが、食べなければこの気持ちも落ち着かないだろう。
そう思考を切り替えてメニューを眺める。その途中、何人かの生徒が同席を持ちかけてきた。
誰かと一緒に食事をするのは良いことだ。一人よりも食は美味しくなるし話は進む。
以下略



81: ◆I045Kc4ns6
2013/01/12(土) 02:11:39.47 ID:rNkSflO00

「お姉様……やはり元気が無いようですのね」

「く、黒子?どうしてここに……というか頭……」

以下略



82: ◆I045Kc4ns6
2013/01/12(土) 02:12:44.96 ID:rNkSflO00

「分かりますの。とてもとても分かりますの。さぁお姉様、顔をあげなさいな」

あぁ本当にこの後輩は何でもお見通しだ。
普段の行動言動には少し問題アリだけど、困難なことに直面した時、頼りになるのは大概彼女だ。
以下略



83: ◆I045Kc4ns6
2013/01/12(土) 02:13:10.69 ID:rNkSflO00

「そうですの。私の愛しのお姉様をこんなにも……こんなにも悩ませる彼には私はもう我慢ならないですの。
 私の風紀委員の活動や生活はまだいいですの。でもお姉様の苦悩の種となるのは……許さないですの!
 既にこの黒子。奴の鼻を明かす手段を考えておきましてよ?
 講演自体は止められないですけど、お姉様の最後の感想文はどうにか有耶無耶にできますの」
以下略



84: ◆I045Kc4ns6
2013/01/12(土) 02:13:37.81 ID:rNkSflO00

「さて、いよいよか……」

イチローが立っているのは講演会場の入り口。
この扉の向こう側には自分の登場を待っている生徒達がいる。
以下略



85: ◆I045Kc4ns6
2013/01/12(土) 02:14:18.37 ID:rNkSflO00

「あー……緊張する……」

周りの人が拍手喝采の中、御坂は呟く。その声は拍手に掻き消され誰の耳にも届かない。
とても笑顔で迎えられるような気分じゃない。
以下略



86: ◆I045Kc4ns6
2013/01/12(土) 02:16:48.38 ID:rNkSflO00

「き……気をつけろ……あの男……イチローに……」

「へ……?気をつけろって……寮監!?」

以下略



87: ◆I045Kc4ns6
2013/01/12(土) 02:17:58.63 ID:rNkSflO00

座っている壇上から、イチローは周りを一通り見回した。
女生徒達それぞれが様々な表情で、目で、自分を見ている。
その瞳に宿るのは期待か興味か、それとも別のものなのか。
それらの想いにどう応えるかは自分次第である。
以下略



88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/01/12(土) 02:18:11.91 ID:J21RZ6Fy0
<「お姉様の為にこの黒子……イチローを懲らしめてやりますの!」

???「へぇ…」(マジキチスマイル)




89: ◆I045Kc4ns6
2013/01/12(土) 02:19:50.77 ID:rNkSflO00

先程改めて決意した矢先だ。緊張はしていない。
だがそれでは今現在の状況に説明がつかないのだ。
膝が笑っている。弓を持つ手がカタカタと揺れる。
目に前の人物から伝わる迫力。私が兎で、彼が狼の様な。
以下略



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