過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」 2
1- 20
1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/12(土) 01:37:53.70 ID:5Gk1JVhz0

あらすじ
人とエルフの戦争に巻き込まれた一人の少年がいた。
その争いに巻き込まれた少年はエルフによって家族や友を失いエルフに対し復讐を誓った。
その後、彼はとある分隊と出会い交流を深めるがある任務でその分隊は彼を残し全滅してしまう。
再び一人になった少年は他者との交流を避け、一人でいることを望んだ。
だが、そんな彼に再び手を伸ばしたものがいた。一人、また一人と彼の元に人は集まり大切な仲間がまたできた。
激化していく戦争。心も身体もボロボロになりながらも仲間と共に彼は戦場を駆け抜けた。
彼が率いる部隊の活躍も少なからず戦場を有利に進めるのに貢献し、ついに人間の勝利という形で戦争は集結した。
だが、彼はその戦争の果てに変わってしまった自分自身に絶望し、このままでは仲間を傷つけてしまうという思いから、大切な仲間と別れ、再び一人の道を歩み始めた。
時の流れとともに少年は青年へと変わった。

それから少しして、一人となった彼が住む街に流れの商人が現れた。彼が扱うのは先の戦争で敗れた種族であるエルフ。奴隷を売っていた。
買い手がつかない一人の少女。かつて殺しあいをし、憎んでいた敵であるエルフを別段意味もなく彼は買い取った。
引き取った当初はその少女に対し冷たい態度で接していた青年であったが、ある日の出来事を境にその心境に変化が現れる。憎んでいた種族であるエルフに対し、情が湧き始めたのだ。
けれども彼はその感情を否定し、少しずつ柔らかくなる感情に最後まで一線を引いていた。
だが、そんなある日彼の元から唐突にそのエルフは消え去った。街を走る馬車に引かれその命を落としたのだ。
青年は悲しみ、後悔した。けれども少女は帰ってこない。そして、彼はある誓いを立てた。
再び己の前にエルフが現れることがあれば、死んだ彼女にできなかった分もそのエルフには優しく接しようと。
その後再び時は流れ、彼の元にエルフの少女が引き取られた。
少女と穏やかな毎日を過ごし、紆余曲折の末に心を通いあわせた青年。その後、度々彼の元を訪れていた元仲間の青年の元を訪ね、再びかつての友と交流を深める。
いくつもの悲しみを乗り越え、ついに青年は幸福をその手に掴み取るのだった。

だが、そんな彼の周りを照らす光を遮るように徐々に暗闇が迫りつつあった。新たな戦いがまさに今、幕を上げようとしていた。

これは、ある時代を生きた一人の男と彼を支えるエルフの少女や仲間たちの物語である。

前スレ
ex14.vip2ch.com

※以下更新の際の名前は吟遊詩人とさせてもらいます。

SSWiki : ss.vip2ch.com



2:吟遊詩人[saga]
2013/01/12(土) 01:40:03.61 ID:5Gk1JVhz0
そっこら時系列 古い順

男の過去 〜少年編〜(完結) 前日譚

  ↓
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/01/12(土) 01:42:30.25 ID:WWl14fedo
立て乙!
これからも頑張って


4:吟遊詩人[saga]
2013/01/12(土) 01:42:53.88 ID:5Gk1JVhz0
というわけで新しいスレを立てさせていただきました。またよろしくお願いします。
今から未来編(仮)のあらすじを載せておきます。その続きはまだ書いていないので更新は未定となります。


5:吟遊詩人[saga]
2013/01/12(土) 01:44:47.18 ID:5Gk1JVhz0
忘れられない女性がいた。
想いを告げ、僅かな時といえど心を通わせた彼女でなく、
心の平穏を保つために身体を重ねた彼女でもなく、
ただ、何も言わずに傍にいて、笑顔を向け続けてくれた女性がいた。
思い返せば懐かしく、色あせずに蘇る彼女との記憶。けれど、そこに映る自分はいつも辛辣な態度をとってばかり。そんな過去の自分に対して思わず自分自身を殴りたくなる衝動に何度も襲われる。
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/01/12(土) 06:38:29.50 ID:qRMVNJ/6o
いつも乙
だが、まだ先が書かれていない物に対して、先のあらすじは書かなくて良いと思う。

作者が最大のネタバレするのはいくない。
あらすじは、発表し終えた部分のみで良いと思う。


7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/01/12(土) 13:37:14.87 ID:2k83zSUjo
一スレ目のスレタイだけ教えて下さい


8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/01/12(土) 13:38:48.62 ID:WWl14fedo
>>7
エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」


9:吟遊詩人[saga]
2013/01/12(土) 16:03:53.36 ID:5Gk1JVhz0
>>3
ありがとうございます。頑張らせていただきます。

>>6
ありがとうございます。ご指摘された部分ですが、全て既存部分ですので勘違いさせてしまったのなら申し訳ありません。
以下略



10:吟遊詩人[saga]
2013/01/12(土) 16:07:39.00 ID:5Gk1JVhz0
>>6
度々申し訳ないです。もし>>5のことをおっしゃられていたのならそちらはあらすじと書いたのを間違えています。正確にはプロローグでした。ですので新しい話の導入部分ですのでここから話はきちんとつながるので大丈夫です。



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/01/13(日) 09:28:19.15 ID:CwjdJ5nuo
>>9>>10
いや、俺も書き方が悪かった。

言いたかったのは>>10にある内容。

以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/01/13(日) 19:55:35.00 ID:KOrWn/KRo
>>8
これ以外ないんですね
ありがとうございます


13:吟遊詩人[saga]
2013/01/15(火) 21:38:47.05 ID:tOz/sjdO0
>>12
いえいえこちらこそ紛らわしくてすみませんでした。

今から続きの方を少しだけ書いていこうと思います。よろしくお願いします。


14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/01/15(火) 22:34:16.85 ID:gBhenYSW0
正直、過去話を詠めば読むほど男と人間サイドが嫌いになっていく…

残されたエルフ達にも救いはあるのかな。未来編に期待。



15:吟遊詩人[saga]
2013/01/15(火) 22:43:39.07 ID:tOz/sjdO0
>>14
そうですね、戦争とは言え人殺しをしているわけですから嫌な思いを抱かれることもあるだろうと思います。
ですが、これは一側面から見た戦争ですのでどちらが悪いとも言い切れないんですね。強いて言えばどちらも悪くてどちらも悪くないですね。
例えば、過去編の少年編に登場してきた傷エルフですが、ある意味で彼は男に立ち位置が似ていますね。これまでは第三者視点で男の物語を見ていましたが、あれがエルフの側であったのなら必ずしも男や人間のサイドが嫌いになったとは言い切れないかな〜と考えます。
それに、そもそもの対立のきっかけとなったものがあるにしろ、そこに至るまでのお互いの関係の積み重ねは男含めた人間やエルフたちの先祖たちが積み上げてきたものですので、そう考えると男たちは時代の流れに巻き込まれたと言ってもいいと思います。
以下略



16:吟遊詩人[saga]
2013/01/15(火) 22:46:01.61 ID:tOz/sjdO0
……



陰鬱な気分と共に男は目を覚ました。目が覚める直前まで、言葉にできないほどの嫌なものを見せつけられたような感じを彼はしていた。だが、目覚めてたった数秒でついさっきまで鮮明に覚えていたはずの悪夢の内容は頭の中からスッパリと消え失せてしまっていた。
以下略



17:吟遊詩人[saga]
2013/01/15(火) 22:46:28.66 ID:tOz/sjdO0
男「……またか」

エルフ「……すぅ……すぅ」

 小さな寝息を立てて彼の横で身体を丸めて眠りについているのはこの家のもう一人の住人であるエルフだ。男の奴隷として引き取られ、彼と日常を共に過ごし心を通わせている少女。ここ最近は年齢にしては少しだけ早い肉体的成長も見せているが、やはりまだまだ精神的には子供なのか、一時期は止んでいた男のベッドへの侵入もここ最近頻繁に行われていた。
以下略



18:吟遊詩人[saga]
2013/01/15(火) 22:51:25.70 ID:tOz/sjdO0
エルフ『た、確かにそうかもしれませんけど、私たちは恋人同士なんですから一緒に寝るのはなんにも問題はありません! おじいさんも普通だって言ってました!』

男『い、いや……それは確かに時と場合によるけれど。今は駄目だって。その、さすがに僕もまだ幼児趣味だと周りの人に思われたくないし……』

エルフ『私は別に構いません! だって男さんは私の外見だけを見て私を選んだわけじゃないんですよね? だったら、周りにどう言われようと私は堂々とできますから』
以下略



19:吟遊詩人[saga]
2013/01/15(火) 22:53:41.40 ID:tOz/sjdO0
 エルフの種族というだけあって知識の吸収やその応用が無駄に早い。そのため、ここ最近は度々正論の隙間を探してはそれを突いてくるエルフの対応に男も一苦労していた。
 手ごわくなったと思いつつも、それは彼女が成長している証だと考え思わず頬が緩む男。今でも魅力的な少女だというのにこれからさらにエルフが成長し、その魅力に磨きがかかった先にある未来の彼女を想像すると思わず笑みが溢れでる。
 ただし、今はまだ可愛らしい姿を隣で晒しながら穏やかに眠っている詰めの甘い少女である。そんな彼女の髪に指を通し、寝た際に絡まった髪を男は手櫛で整えた。柔らかく、サラサラとした髪が流れるように解けていった。
 しばらくの間何度もその行為を続けていた男であったが、このままではいつまでもベッドの上から動けないと悟り、とうとう魔の寝床から抜け出した。寝間着から普段着へと着替え、未だ眠りから覚めないエルフを再度見て溜息一つ。このままここで寝かせていても彼としてはいいのであるが、それを自分の諦めと無効に解釈されても困るためエルフの身体を抱きかかえて部屋を後にした。そして、彼女の部屋の戸を開け、部屋の主のいないベッドにそっと下ろし、華奢なその身体に毛布を静かにかけ部屋を出た。
 用事も住んだため、二階から一階へと下りた男は一度玄関に足を伸ばしてそのまま外へと出た。空に漂う太陽の位置から大まかに計算するといつもよりは少し遅い起床となったようだった。
以下略



20:吟遊詩人[saga]
2013/01/15(火) 23:12:57.38 ID:tOz/sjdO0
街人「おう、あんた男だよな」

男「はあ、そうですけど」

街人「さっきこの街を訪れた商人にこの手紙を渡してくれって頼まれたんだ」
以下略



21:吟遊詩人[saga]
2013/01/15(火) 23:13:42.62 ID:tOz/sjdO0
今日はここまでで。続きはまた書けるときに書きます。


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