過去ログ - 詢子「夢の中で何かあったような」
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2013/02/02(土) 12:24:05.67 ID:fVlzemOt0
今ここにあるこれは間違いなく幸せのはずだ。
でもまどかのことを知ってそれは大切なものが欠けた色あせたものだと感じる自分がいる。
私があの子を思い出さなければこんなことは感じなかったのだろう。
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2013/02/02(土) 12:25:38.39 ID:fVlzemOt0
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何もかもを流してしまいそうな土砂降り。私たちは見滝原の体育館に避難している。
あいつが最近思い詰めてたのは知っていた。いつか頼ってくれるだろうと待ち続けていた。
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2013/02/02(土) 12:26:57.51 ID:fVlzemOt0
詢子「まどか」
階段を下りようとしていた後ろ姿を抱きしめる。その背中は一瞬私の手の中に暖かさを残した後、この間のようにその形を崩していく。
またダメなのか。いや!右手にまだ暖かさが残っている。
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2013/02/02(土) 12:27:43.64 ID:fVlzemOt0
詢子「出来が悪かったかも知れないけれど私はお前の母親なんだ!何にも出来ないかも知れないけれど何にも言わずに行くんじゃねぇよ」
詢子「あんたのことで一生後悔しても良い。でも何もかも忘れるなんて絶対に嫌だ!」
右手の光が一段と強くなる
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2013/02/02(土) 12:28:33.85 ID:fVlzemOt0
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2013/02/02(土) 12:29:25.05 ID:fVlzemOt0
その女の子は土手に腰掛けて物憂げに夕日を眺めていた。
あぁいたいた。あれからひと月近くが過ぎている。ちょっと待たせちゃったかな。
詢子「こんにちは。ほむらちゃん」
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2013/02/02(土) 12:31:11.06 ID:fVlzemOt0
ほむら「じゃあ大丈夫です。まどか人が喜んでたら自分も本気で喜んじゃったりしますから。詢子さんが喜んでたのなら絶対喜んでると思います」
詢子「あぁ、あるある。あいつ自分のことより、なんか他人のことで夢中になっちゃったりするからなぁ」
ほむら「はい。自分がたいへんな時でもすぐに他人のことを気にかけちゃうんですよね」
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2013/02/02(土) 12:32:18.79 ID:fVlzemOt0
詢子「なんかさ、恋する乙女の顔?って感じかな」
ほむら「じゅ!詢子さんっ!私そんなんじゃっ////」
詢子「う〜ん。じゃあ『お嬢さんを僕に下さい』って言われたら安心して任せられる顔にしとこうかな」
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2013/02/02(土) 12:33:35.21 ID:fVlzemOt0
ほむら「…大切な人がいない世界でその人のことを思いだして貰うことは良いことなのかって考えてしまうとどうしても」
詢子「あぁそれはわかるな。私もあの子のこと話したいんだけどまだ誰にも話せてないんだ」
詢子「思い出したらあの人は絶対に受け止めてくれるっては信じてるんだけどね」
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2013/02/02(土) 12:34:57.84 ID:fVlzemOt0
詢子「ま、良いよ。自分のしたことを悩むのも大事なことなんだから」
詢子「でも私の返事はありがとうだよ。これからもずっとね。その事はちゃんと憶えててね」
だからそんな顔しないで笑いなよ。そんな顔してたらあいつも心配しちゃうよ。
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2013/02/02(土) 12:36:31.59 ID:fVlzemOt0
詢子「そういやリボン預かったままだよね」
バッグからリボンを取り出してほむらちゃんに差し出す。
詢子「はい。ありがとう」
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