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2013/02/03(日) 22:08:24.87 ID:SRiOZAIm0
貴音「……………………」
真美「おぉーっと!アレは我が765プロの誇る銀色の王女、四条貴音!」
亜美「何やら真剣な様子ですね……」
貴音「…………………!」ガタッ
真美「おぉっ!おもむろに椅子から立ち上がったぞぉ!?」
亜美「全身から、強い意志の力を感じさせますね」
貴音「…………………」スタスタ ピタッ
真美「さァッ!しっかりとした足取りで、彼女が向かうその場所は……?」
貴音「………………お腹が空きました……」
真美「四条貴音専用カップ麺タワァァァー!」
亜美「ちょっとあれ。物凄い高さですよ。そういえば、やよいっちが掃除するときにちょっと困っていましたね」
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2013/02/03(日) 22:12:59.16 ID:SRiOZAIm0
貴音「ふむ…………」
真美「いくつかのカップ麺を手に取り、思案顔の四条選手」
亜美「吟味していますねぇ……」
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2013/02/03(日) 22:20:14.85 ID:SRiOZAIm0
貴音「………………♪」
真美「どうやら決着がついた様子の四条選手。ご機嫌な微笑を浮かべながら、一つのカップ麺を手に取ります」
亜美「今現在の体調、気温、腹具合など、様々な要素を考慮しての、ベストな選択ですね」
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2013/02/03(日) 22:23:20.77 ID:SRiOZAIm0
貴音「…………………」
真美「四条選手。お湯の入れたカップ麺をテーブルに置いて、自らもテーブルにつきます。そしてどうやら……?瞑想しているようです!」
亜美「五感を極限まで研ぎ澄ましているのでしょう。全ては目の前のラーメンを隅から隅まで味わうためです」
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2013/02/03(日) 22:28:29.34 ID:SRiOZAIm0
貴音「…………………」
真美「四条選手。お湯の入れたカップ麺をテーブルに置いて、自らもテーブルにつきます。そしてどうやら……?瞑想しているようです!」
亜美「五感を極限まで研ぎ澄ましているのでしょう。全ては目の前のラーメンを隅から隅まで味わうためです」
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2013/02/03(日) 22:34:47.11 ID:SRiOZAIm0
貴音「……………………」コクコク
真美「さて。四条選手、まずはスープから味わう……!」
貴音「………………はあぁぁぁ……!」ウットリ
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2013/02/03(日) 22:37:13.68 ID:SRiOZAIm0
亜美「あっ。りっちゃーん」
律子「あっ。じゃないわよもう。二人とも、時間よ。仕事行くわよ」
真美「えっ、もうそんな時間?……げっ。やばー」
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2013/02/03(日) 22:41:42.32 ID:SRiOZAIm0
P「ただいまー。おっ、亜美、真美、今から仕事か?頑張れよー。ん。行ってらっしゃい」
P「くんくん……。なんだかいい匂いがする。そういや昼飯食ってないなあ」
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2013/02/03(日) 22:42:56.37 ID:SRiOZAIm0
貴音「…………まこと、美味でした」ゴチソウサマ
P「……おっ。やっぱり貴音か」
貴音「お帰りなさいませ。あなた様」
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2013/02/03(日) 22:45:56.87 ID:SRiOZAIm0
P「さぁて、お湯を注いで、と」トポトポ
P「後は待つだけ!さて貴音。俺は今から舌先の全細胞を活性化させ、味覚を研ぎ澄ます為に瞑想をする。すまんがちょっと黙るぞ」
貴音「わたくしもお供いたします」
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2013/02/03(日) 22:50:50.59 ID:SRiOZAIm0
P「…………………!」ゴゴゴゴゴ……
貴音「……………………!」ゴゴゴゴゴ……
貴音(まもなく一分半……ですね)
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2013/02/03(日) 22:53:44.61 ID:SRiOZAIm0
P「んー。んー!んー!!んまい!やっぱ美味いなぁ!!」フーフー ズルズルズルル
貴音「…………………あ、あなた様」ワナワナ
P「んー?どうした貴音ー?」
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2013/02/03(日) 22:58:35.48 ID:SRiOZAIm0
P「ふー、御馳走様でした!」パン
P「……で、なんだ?貴音」
貴音「何故……。何故!規定の三分間を守らなかったのですかっ!」バンッ
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2013/02/03(日) 23:00:12.68 ID:SRiOZAIm0
P「硬麺が、好きなんだっ…………!」ドォォオォオ……
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2013/02/03(日) 23:05:47.52 ID:SRiOZAIm0
P「普通に正規の時間で食べ始めたんじゃ、麺が柔らかすぎて物足りないんだよ!」
P「麺を噛んだ時に確かに感じるコシ……!歯を、俺の顎を微かに押し返すその感触!俺はそれを求めてるんだ!」
貴音「…………あなた様の言い分は分かりました」
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2013/02/03(日) 23:07:24.18 ID:SRiOZAIm0
貴音「失望しました。あなた様」
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2013/02/03(日) 23:12:20.17 ID:x/dq6JBr0
P「硬麺が、好きなんだっ…………!」ドォォオォオ……
お、おう
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2013/02/03(日) 23:13:38.31 ID:SRiOZAIm0
貴音「あなた様」
P「なんだ」
貴音「何気なく表記されている、その『お湯入れて三分』という文字の裏に隠された想いが、あなた様に分かりますか?」
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2013/02/03(日) 23:18:32.86 ID:SRiOZAIm0
P「貴音。どうやらお前は一つ勘違いをしているようだな」
P「確かにその三分という数字は、開発者の方々の努力の上に存在するものだ」
P「しかしな、その数字の本当の意味を。お前は勘違いしているんだよ」
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2013/02/03(日) 23:23:20.87 ID:SRiOZAIm0
P「もちろん、その時間を導き出した開発者の方々には深く尊敬する」
P「最初に食した時には、ちゃんと規定の三分間待った」
P「でもな、ダメなんだよ。……どうしてもダメなんだ」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/02/03(日) 23:31:00.98 ID:SRiOZAIm0
貴音「わたくしたちは、人かららぁめんを与えてもらう身……」
貴音「どんなに狂おしくらぁめんを愛していたとしても、自分たちではらぁめんを作り出すことが出来ない、ひたすらに非力な存在」
貴音「そんなわたくしたちに、開発者の方々の意図を破る権利はありません」
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