過去ログ - ビッチ・2
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83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/06(水) 22:56:52.81 ID:/geWKqfJo

 夕食後、明日香と一緒に二階に上がった僕は、明日の土曜日に奈緒をピアノ教室に迎え
に行ってもいいか聞いた。彼女が嫌がるようなら、奈緒と約束してしまったので明日だけ
は許してもらってそれでもうお迎えは終わりにしようと思ったのだ。きっと嫌がるだろう
なと僕は思っていた。だから明日香が迎えに行くだけならいいよってあっさっりと言った
以下略



84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/06(水) 22:57:24.50 ID:/geWKqfJo

 確かにそうだった。食卓を囲んだときの父さんと母さんの様子には、明日香が帰宅した
ときのような二人のいさかいの片鱗もなかった。子どもたちを気にしてお互いへの態度や
言葉を取り繕っていたのだろう。それでも母さんが親密な明日香と僕の様子に喜んでいた
のに対して、父さんはほとんど反応を示さなかった。よく考えてみれば不思議なことでは
以下略



85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/06(水) 22:57:59.50 ID:/geWKqfJo

「・・・・・・前に玲子叔母さんから聞いた話だと、父さんも母さんも僕と明日香が仲良くする
のを望んでいるみたいなことを言ってたよね」

「うん。あたしもそれ覚えている。つうかあのときは嬉しかったし」
以下略



86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/06(水) 22:58:42.54 ID:/geWKqfJo

「パパとママって今は静かだよね」

 そんな僕の感慨を断ち切るように明日香が階下を気にして言った。

以下略



87:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/06(水) 22:59:13.07 ID:/geWKqfJo

 何気なく「連絡先」という文字にマウスを重ねると、アンダーバーにリンク先のメアド
が表示された。僕には過去の記憶はないけれど記憶力自体が劣っているわけではない。表
示されたメアドのことははっきりと思い出せた。あのときはあれだけその内容に狼狽して
いたのに。
以下略



88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/06(水) 22:59:48.46 ID:/geWKqfJo

 平井さんから話を聞いた後、玲子叔母さんはやるならあたしも手伝うようと言った。そ
のとき僕は叔母さんの身の安全を危惧したのだけど、結局僕の恐れていたとおりになって
しまったようだ。僕が手をこまねいて、恋愛もどきの悩みにうつつを抜かしている間に、
叔母さんが犠牲になったのだ。
以下略



89:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/06(水) 23:00:20.46 ID:/geWKqfJo

 次の日は土曜日だった。僕は佐々木ピアノ教室の前で午前のレッスンの終了時間を待っ
ていた。堂々と入り口前で待っていようかとも考えたけど、奈緒より先に有希に顔をあわ
せるのが恐かったので、僕は最初と同じく少し離れた場所で入り口を覗うようにして奈緒
が出てくるのを待っていた。今日も冬の曇り空が広がり肌寒い。早めに着いてしまったせ
以下略



90:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/06(水) 23:00:51.95 ID:/geWKqfJo

今日は以上です


91:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/06(水) 23:35:42.43 ID:z2Y0Lnuxo



92:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/08(金) 06:58:12.96 ID:X30k1Pigo
育ての親に似たか奈緒


93:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/08(金) 07:47:01.52 ID:JA0bRYybO
登場人物が全部ビッチに見えてきた


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