過去ログ - 安価でシークレットゲーム5
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898:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/10(日) 07:44:30.65 ID:nQ4y3AGI0

男子1番 相葉優人
(あいば・ゆうと) 女子1番 朝比奈紗羅
(あさひな・さら)
男子2番 芥川雅哉
以下略



899:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/10(日) 07:46:12.78 ID:nQ4y3AGI0
生まれて初めて目の当たりにする、見知った人間が殺される瞬間。

田中顕昌(男子十一番)の突然すぎる死に、教室内にはいくつもの悲鳴が重なり合って響き、黒板の前に並ぶ政府の人間たちから少しでも離れようと自分の席を放棄して教室の後ろ側にクラスメイトの大半は逃げて恐怖に顔を引き攣らせている。
木戸健太(男子六番)も自分の後ろの席に座る幼馴染の鳴神もみじ(女子十二番)の手を引きながら後方に下がり、同じように朝比奈紗羅(女子一番)を連れてきた真壁瑠衣斗(男子十六番)と共にもみじと紗羅を隠すように立ち、ライド(担当教官)たちを睨みつけた。

以下略



900:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/10(日) 07:46:58.46 ID:nQ4y3AGI0
何で、あそこにいるのが麗なんだ…何で、俺じゃないんだ…

嫉妬している場合ではないというのに健太の中ではぐるぐると黒い感情が渦巻き、教室内に漂い始めていた血の臭いと相まって、うっと呻き声を上げて口を押さえた。
健太の異変に気付いたもみじが「健ちゃん…?」と名前を呼びながら健太のブレザーの袖を掴んだが、健太はそれを振り払った。

以下略



901:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/10(日) 07:48:06.20 ID:nQ4y3AGI0
“ちょっと、殺し合いをしてもらうから”

やっぱり、そう来たか。

周りのクラスメイトたちが息を呑むのが空気で伝わってくる中、城ヶ崎麗(男子十番)は小さく溜息を吐いた。
以下略



902:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/10(日) 07:49:32.09 ID:nQ4y3AGI0
しかし、教壇に立つ男は、“戦闘実験第七十二番”と告げた。
麗が知っているプログラムとは違うものなのだろうか。
例えば戦闘実験だからさすがに戦闘はするだろうが命懸けではないとか――いや、あの男は『殺し合いをしてもらう』と言っていたのでそれはないか。

「あ、そういえば自己紹介してなかったっけなぁ。俺、今日からみんなの担任の先生になったんよ。気軽に、“ライド先生”って呼んでくれてええからな?」
以下略



903:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/10(日) 07:50:48.00 ID:nQ4y3AGI0
「そんなん言うたら、このクラスの親御さんはスター揃いやん。
 でも、プログラムは抽選で選ばれるんやから、親がどうとか関係ないねん。
 身分もなんも関係あらへん。
 …まあ、一応親御さんの話が出たから言っとくと、ちゃんとご家族には連絡して、
 ちゃんと了承得てるから安心してくれてええよ。
以下略



904:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/10(日) 08:42:56.36 ID:nQ4y3AGI0
「それを踏まえてもらったら、基本的には何をしてもらっても構わへんよ。ここは後で説明するけど都内の離島なんやけど、人の家に勝手に入っても良い、物取っても、何か壊してもても、誰も何も文句言わん。人を騙しても、罠に掛けても、信じても裏切っても、何でもアリや。チーム同士同盟組むのも別に構わへんし、チーム内で別行動するのもアリ。あ、ただし、当然やけどこの島から出るのは禁止な。さっきちょっと触れたけど、みんなに付けてもらってるその首輪。それはかなり高性能で、みんなの位置をこっちに教えてくれる機能もあるんや。不穏な動きを見せるようなら、こっちから電波を送って爆破することもできるから」


905:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/10(日) 08:43:33.91 ID:nQ4y3AGI0
成程、こちらの動きは監視されているというわけか――戦闘実験という名前なのだから、当然といえば当然だろうが。
同盟を組むのがありということは、必ずしも他のチームと敵対する必要はないということになるのか――麗は少しだけほっとした。
もちろん、最終的には敵に回さなければならないのだけれど、遭遇即戦闘しなければならないというわけではないのはありがたい(まあ、そもそもプログラム事態が全くありがたくない代物なのだけれども)。

「プログラムの終了条件は、全部で3つ。
以下略



906:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/10(日) 08:44:15.70 ID:nQ4y3AGI0
確かに、積まれたデイパックの中には大きく出っ張った物もいくつかある。
それにしても、銃やナイフが配られるということは、本当にそれらを使って殺し合いをしなければならないということであり、プログラムに選ばれたことを今までよりも実感せざるを得なかった。

「お……おかしい…よ……こんなの……ッ」

以下略



907:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/10(日) 08:44:55.77 ID:nQ4y3AGI0
賛同の意を表しようとした、その時だった。
顕昌の向こう側、アキヒロが動くのが見えた。

「ふーん、やらないの、君。
 じゃあ、ここで[ピーーー]ば?」
以下略



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