206:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/25(土) 00:26:11.34 ID:OsAg/zaJo
『あらー。そうですかあ?』
「ええ、いま、あの二人になにかあったら……。しゃれになりませんから」
『あらあら、物騒ですね』
律子の様子が普段と違うのに気づいたか、あずさの声のトーンがわずかに下がる。
207:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/25(土) 00:26:58.21 ID:OsAg/zaJo
あずさも、それには同感なのか、少し憂いを含んだ声で応じた。
「ええ、竜宮小町があの二人を守るためにあると、それくらいは知らせておくべきでした」
『二人というか、一人というか』
208:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/25(土) 00:27:34.36 ID:OsAg/zaJo
今日の投下は以上です。
次回はなるべくはやく投下出来るよう努力します。
209:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/25(土) 09:26:22.48 ID:DClIaXm8o
乙です。
次回も楽しみにしてます。
210:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/17(月) 00:08:16.52 ID:w6Azcnsco
第六話
その日、765にかかってきた電話は、876プロダクションのマネージャー、岡本まなみからのものであった。
律子は、話を一通り聞いたところで、不思議そうに返す。
211:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/17(月) 00:08:56.50 ID:w6Azcnsco
『それが、夢子ちゃんが、整備の時期で』
「ああ……。桜井さんは、自動人形でしたものね」
彼女たちの言葉が、夢子の正体を否応なく明らかにする。
212:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/17(月) 00:09:35.21 ID:w6Azcnsco
律子はなんとも言えない表情で相づちを打つ。
彼女は、机の上の書類を少し漁って、予定を確認した。
「ともあれ、お引き受けしますよ。詳しいことは、また改めてメールで返事ってことでいいですか?」
213:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/17(月) 00:10:15.67 ID:w6Azcnsco
小梅の誘拐事件以来、律子と真奈美はそれなりの頻度で連絡を取り合っていた。
立場は異なるものの、両者とも、アレスの蔓延を快く思っていない。
さらに言えば、アレスの材料に人間の能力者が利用されるなど許せないという共通の思いもあった。
214:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/17(月) 00:11:17.17 ID:w6Azcnsco
『しかし、うちはそれでいいが、そっちはどうだい?』
「うーん……。伊織は結局出てくるようになったんですけど、どうも、こう夜の民の内部で済ませようとしてる感が」
『水瀬の姫君ではしかたあるまいね。東豪寺のことも、彼女の先代の失策のようなものだしな』
215:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/17(月) 00:12:26.67 ID:w6Azcnsco
まさか日本でも有数の企業グループが関わってくるとは、正直、律子自身も予想外のことである。
『あの場では、な。いや、まあ、いい。いずれにしても注意することだ。東豪寺を乗っ取ったあの魔女が動き出したなら、世界規模の話になりかねない』
「それほどですか?」
226Res/227.18 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。