11: ◆CwzTH05pAY[saga]
2013/03/07(木) 23:31:51.96 ID:IvaGbYZyo
 「な、なんとか」 
  
 いろいろといっぺんに言い過ぎたかしら? 
 須賀君は煮詰まった顔をしながら自分で書いたノートを見つめている。 
 とは言え、覚えてもらわねば困る。 
12: ◆CwzTH05pAY[saga]
2013/03/07(木) 23:33:08.24 ID:IvaGbYZyo
 あれから部室の後片付けをして、私と須賀君は部室を出た。 
 それなりの時間だが、もう夏ということもありまた薄暗い程度だった。 
  
 「疲れた……いや、でもこれからまたさらに疲れるのか……」 
  
13: ◆CwzTH05pAY[saga]
2013/03/07(木) 23:35:06.98 ID:IvaGbYZyo
 「しかし、大会までもうすぐですねぇ」 
  
 「ほんと、あっという間ねぇ」 
  
 須賀君はアイスをかじりながらそんなことを言った。 
14: ◆CwzTH05pAY[saga]
2013/03/07(木) 23:35:55.59 ID:IvaGbYZyo
 「……うしっ!」 
  
 須賀君は私の言葉を黙って聞いていたと思ったら溶けかけた残り少ないアイスを一気に口に含んだ。 
 一気に食べ過ぎたせいか、余りの冷たさに少しもがいている。 
 私は突然の行動に思わずぽかんとした。 
15: ◆CwzTH05pAY[saga]
2013/03/07(木) 23:36:53.16 ID:IvaGbYZyo
 私の話に何か感じ入るものでもあったのだろうか。 
 私が何かしらの働きかけをしなくても私が望むことを自分から言い出してくれた。 
 まぁ、何はともあれ好都合だ。 
 本人が言うように、頑張ってもらおう。 
  
16: ◆CwzTH05pAY[saga]
2013/03/07(木) 23:37:34.47 ID:IvaGbYZyo
 彼女はこの時、彼がなぜこう言いだしたかということに対して深く考えることはなかった。 
 彼女がそれを後悔することになるのはしばし先の話である。 
 彼女がこの時に帰りたいと望むことになるのも先の話である。 
  
 今はただ、自分の望む展開に進んだことによる喜びに包まれていた。 
17: ◆CwzTH05pAY[saga]
2013/03/07(木) 23:38:24.76 ID:IvaGbYZyo
 本日の投下(プロローグ的なもの)は以上です。 
 流石に前作よりは長くならないと思いたい。 
  
 早ければ明日、遅くとも土日中に次を投下しようと思います。 
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/07(木) 23:40:30.52 ID:o7srpkKVo
 乙 
 前作って? 
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/07(木) 23:40:49.50 ID:5OBYw54D0
 おつー 
 相変わらずの引き 
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/07(木) 23:40:56.76 ID:vD50562Zo
 乙です 
 悪女というより恋する乙女に見える(困惑) 
21: ◆CwzTH05pAY[saga]
2013/03/07(木) 23:42:25.53 ID:IvaGbYZyo
 すみません、やっぱり書くべきでした。 
  
 前作 
 京太郎「もつものと、もたざるもの」 
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