過去ログ - 凛「おかえり。アーチャー」  アゲハ「ああ、ただいま。マスター」
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522: ◆jXxX9w2lpg[saga]
2013/06/11(火) 23:17:14.22 ID:Oa9qP5ulo

「そんなのお互い様だ。今までオレが助けられたこともあるし、今セイバーの魔力が少ないのも間接的にはオレにも責任がある。仲間なんだから、もっと気楽に頼って行こうぜ」

セイバーがいなければ、アゲハは既にバーサーカーとの戦いで敗退していたし、キャスターを攻め落とすことも出来なかった。
それに士郎だってセイバーがいなければ死んでいたかもしれない。
以下略



523: ◆jXxX9w2lpg[saga]
2013/06/11(火) 23:18:37.29 ID:Oa9qP5ulo

「……このまま、こうしても仕方ないな。オレが行ってくる」

アゲハは常に冷静な判断を下せる思考を持ち合わせており、直情的な人間ではない。
かといって気が長い方でもない。
以下略



524: ◆jXxX9w2lpg[saga]
2013/06/11(火) 23:20:25.72 ID:Oa9qP5ulo

――

侵入は成功して、三人はすぐに捜索を始めた。
屋敷はとてつもなく広い。
以下略



525: ◆jXxX9w2lpg[saga]
2013/06/11(火) 23:22:10.14 ID:Oa9qP5ulo

「とっとと脱出するわよ。士郎、あなた何かされてないわよね?」

イリヤが連れ去った目的は分からないが、何らかの魔術を士郎にかけている可能性もある。
それでなくとも逃走防止に運動を阻害されていることも考えられ、凛は士郎の体を確認する。
以下略



526: ◆jXxX9w2lpg[saga]
2013/06/11(火) 23:23:02.86 ID:Oa9qP5ulo

ともかくここを抜ければ屋敷から脱出となる。
アゲハは周囲に注意を張り巡らせながら、階段を素早く降りて行き正面玄関まで進むと外の状況を伺った。
そこはとくにバーサーカーが待ち構えていることもなく、来たときと同じ真っ暗な森が広がっているだけに見える。

以下略



527: ◆jXxX9w2lpg[saga]
2013/06/11(火) 23:23:59.16 ID:Oa9qP5ulo

背筋が凍りつく程震えて、一斉に振り返る。
そこには、最も会いたくない相手、バーサーカーとイリヤが、二階へ続く階段からゆっくりと降りてくるところだった。


以下略



528: ◆jXxX9w2lpg[saga]
2013/06/11(火) 23:24:55.86 ID:Oa9qP5ulo

「……それは出来ない。俺にはやらなきゃいけないことがあるんだ」

それでも士郎は偽りのない言葉でイリヤに答えた。
この場しのぎの都合の良い言葉では、イリヤは納得しない。
以下略



529: ◆jXxX9w2lpg[saga]
2013/06/11(火) 23:26:04.67 ID:Oa9qP5ulo

「アーチャー、体の調子は問題ないわよね?」

「……ああ、問題ねえな」

以下略



530: ◆jXxX9w2lpg[saga]
2013/06/11(火) 23:26:51.38 ID:Oa9qP5ulo

頼んだ、そう言ってアゲハはセイバーの肩にポンと手を置く。
それは偽りのないアゲハの本心であるし、セイバーも理解して渋々と頷いている。
背後からは感じたことのない程大きなプレッシャーを感じる。

以下略



531: ◆jXxX9w2lpg[saga]
2013/06/11(火) 23:27:19.04 ID:Oa9qP5ulo

そうして凛、士郎、セイバーは屋敷を出ていくと一度も振り返ることなく、深い深い森の中へと消えて行った。
改めてアゲハは前を向いて、二人を見る。
今まで戦ってきたどのサーヴァントよりも強い。
それでも負けるつもりは毛頭ない。
以下略



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